環境に関心を持とう!エコ定期預金のご紹介
伊藤亮太(いとう りょうた) 現在、スキラージャパン株式会社取締役副社長。 CFPR、DCアドバイザー、証券外務員資格保有。 慶應義塾大学大学院商学研究科(専門は社会保障・年金)修了後、証券会社の営業・経営企画部門等を経て2007年11月、「スキラージャパン株式会社」を設立。個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランニングの提案・サポート等を行うと同時に、企業やオーナーに対する経営コンサルティング、相続・事業承継設計・保険設計の提案・サポートを主に行っている。 また、CFPR認定者として、FP受験講座等の講師として活躍するかたわら、大学等で金融や資産運用、年金、保険などの講演も行っている。著書として、『ゼロからわかる金融入門 基本と常識』(西東社)などがある。 公式サイト|伊藤亮太ファイナンシャルプランナー http://www.ryota-ito.jp |
昨今様々な場面で環境問題が取り上げられることが多くなってきています。皆さんの中にもエコに関して興味がある方は多いでしょう。私たち自身で例えば「レジ袋をもらわない」ことや「割箸を極力使用しない」などといったエコ活動を行うことも是非行っていただきたいことですが、実は預金を行うことでもエコ活動に協力することができます。今日はそんな環境重視の、現在預け入れることが可能な「エコ定期預金」をご紹介しましょう。
■東京都民銀行・東日本銀行・八千代銀行が取り扱う『東京緑の定期』
東京に緑を増やし、世代を超えて緑を引き継ぐ目的で「緑の東京募金」という募金が創設されているのはご存じでしょうか。今回、東京都民銀行・東日本銀行・八千代銀行の3行が取り扱う『東京緑の定期』では、東京都が実施するこの「緑の東京募金」に定期預金残高(平成22年9月末日残高)の0.01%相当額(1行最高100万円)を寄付することでエコ活動に貢献するものとなっています。寄付された金額は、街路樹の整備や花粉の少ない森づくりなどに有効活用されることとなっています。
取扱期間は2010年9月30日(木)までとなっているが、既に東京都民銀行では取扱高が販売限度額100億円に達したため、取扱終了となっています。期間中に東京緑の定期を契約した方には、「緑の東京募金特製絵はがき」と「花のたね」がプレゼントされます。
緑あふれる東京にしたい。そんな思いのある方は取扱各銀行ホームページをご覧いただきたいと思います。
<東日本銀行ホームページ>
http://www.higashi-nipponbank.co.jp/personal/saving/midori.html
<八千代銀行ホームページ>
http://www.yachiyobank.co.jp/kojin/tameru/teiki/midori10.html
※東京都民銀行は、既に販売終了しているため掲載を省略
<東京緑の定期預金>の概要
取扱期間 | 平成22年9月30日(木)まで 販売限度額(各行100億円)に達した場合には取扱終了の場合あり |
預入金額 | 東日本銀行:30万円以上1,000万円以内 八千代銀行:100万円以上1,000万円以内 |
預入期間 | 1年 |
適用金利 | 店頭表示金利+0.1% |
■みなと銀行が取り扱う『みなとエコ物語(カーボンオフセット定期預金)』
この定期預金は、預金者とみなと銀行が一緒に地球温暖化防止に貢献することができるものになります。『みなとエコ物語』では、森林カーボンオフセットサービスを利用しています。
カーボンオフセットとは、環境省ホームページ※によれば、『日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方』をいいます。つまり、簡単にいえば、上記のカーボンオフセット定期預金とは、みなと銀行が預金者から集めた預金の0.1%相当額を兵庫県内の森林活性化のために使用し、CO2削減に貢献することをさすといえます。
取扱期間は2010年9月30日(木)までとなっていますが、期間中に募集金額(50億円)に到達した場合には取扱を終了することとなっています。期間中に預けいれた方には、「森林カーボンオフセット利用証明書」の写しが、また100万円以上預け入れた方には間伐材ノベルティをあわせてプレゼントされます。
兵庫県の美しい森を守るための定期預金。興味のある方はみなと銀行ホームページをご覧いただきたいと思います。
(みなと銀行ホームページ(PDF))http://www.minatobk.co.jp/kojin/pdf/20100301.pdf
※環境省HP:http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
<みなとエコ物語(カーボンオフセット定期預金)概要
取扱期間 | 平成22年9月30日(木)まで 販売限度額(50億円)に達した場合には取扱終了の場合あり |
預入金額 | 10万円以上 |
預入期間 | 1年 |
適用金利 | 1年ものスーパー定期預金 店頭表示金利 |
以上、現在取り扱われているエコに貢献する定期預金をご紹介いたしました。将来の環境を考えて活動する、こうした定期預金に預けるのもよいのではないでしょうか。
なお、年間を通してみれば、環境を意識した定期預金は他の銀行、信用金庫などからも過去に発売されています。お近くの金融機関でも取り扱われるかもしれません。お時間のある時にでも、エコ定期預金など私たちが貢献できる金融商品がないか金融機関のホームページを見てみるとよいでしょう。
本コラムは、スキラージャパン株式会社ホームページ『FPコラム』に掲載したものを手直ししたものになります。
FPコラム一覧メニュー
- 第1回『授業料無償化と子ども手当で学習費はまかなえるか?』
- 第2回『生命保険加入と見直しのポイント!』
- 第3回『プロ野球を応援しよう!面白い定期預金のご紹介』
- 第4回『環境に関心を持とう!エコ定期預金のご紹介』
- 第5回『魅力的なETF商品が増加中!「金の果実シリーズ」とは?』
- 第6回『高金利が魅力!?ブラジル・レアル建ての外貨預金と債券を検証』
- 第7回『何か当たるかも!?面白い定期預金のご紹介』
- 第8回『子育て世帯ご注目!子育て支援定期のご紹介』
- 第9回『邦銀初!投資信託の申し込み手数料完全無料化』
- 第10回『JASDAQ-TOP20がJASDAQ市場に上場!』
- 第11回『今年は要注意!金券が紙切れに?』
- 第12回『名産品がもらえる!ご当地定期預金のご紹介』
- 第13回『学生限定!学生専用口座・専用普通預金のご紹介』
- 第14回『大震災義援金のお願いと災害情報について』
- 第15回『豪州リートが日本で購入可能!分配金も期待できるかも』
- 第16回『全国で続々登場する震災復興支援定期のご紹介』
- 第17回『ドル安円高背景と為替投資の方法について』
- 第18回『エコ関連のローンが最近話題に!?』
- 第19回『為替の動く時期・傾向とは?』
- 第20回『第1回「個人向け復興国債」のご案内』
- 第21回『缶詰1個から参加できる寄付活動に参加しよう!』
- 第22回『初任給ってどのくらい?』
- 第23回『節電にチャレンジすることでお金も貯まる?そんな預金があるんです』
- 第24回『JCBカード保有者必見!トッピング保険の提供開始!』
- 第25回『楽天銀行の新型定期は金利が最高年1.1%』
- 第26回『日経新聞読み方講座【初級編①】「マーケットの用語と意味を知ろう」』
- 第27回『日経新聞読み方講座【初級編②】「日本国内の景気指標を知ろう」』
- 第28回『スマホでCMを見てポイントゲット!』