JASDAQ-TOP20がJASDAQ市場に上場!
伊藤亮太(いとう りょうた) 現在、スキラージャパン株式会社取締役副社長。 CFPR、DCアドバイザー、証券外務員資格保有。 慶應義塾大学大学院商学研究科(専門は社会保障・年金)修了後、証券会社の営業・経営企画部門等を経て2007年11月、「スキラージャパン株式会社」を設立。個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランニングの提案・サポート等を行うと同時に、企業やオーナーに対する経営コンサルティング、相続・事業承継設計・保険設計の提案・サポートを主に行っている。 また、CFPR認定者として、FP受験講座等の講師として活躍するかたわら、大学等で金融や資産運用、年金、保険などの講演も行っている。著書として、『ゼロからわかる金融入門 基本と常識』(西東社)などがある。 公式サイト|伊藤亮太ファイナンシャルプランナー http://www.ryota-ito.jp |
12月3日(金)、大阪証券取引所のJASDAQ市場にて新たに「JASDAQ-TOP20上場投信(1551)」が上場しました。
このETFは、JASDAQ市場において、時価総額・成長性・流動性といった要素を総合的に勘案して選ばれた20銘柄で構成された株価指数「JASDAQ-TOP20」と同様の成果を目指すようにつくられた初の上場商品であり、かなりの注目を集めています。
しかも、カブドットコム証券ではフリーETFとして上記ETFに関しては取引手数料が無料、SBI証券や楽天証券では2011年1月31日(月)までの取引手数料に関しては全額キャッシュバックキャンペーンを行うなど手数料部分に関しても魅力的な商品となっています。
今回はこの「JASDAQ-TOP20上場投信(1551)」をみていきたいと思います。
■JASDAQ-TOP20上場投信(1551)の概要
項 目 | 内 容 |
正式名称 | JASDAQ-TOP20上場投信 |
銘柄コード | 1551 |
上場日 | 平成22年12月3日(金) |
管理会社 | シンプレクス・アセットマネジメント株式会社 |
対象指標 | JASDAQ-TOP20 |
純資産総額 | 5億円~20億円(当初設定) |
売買単位 | 10口(参考:1単位=約15,790円、11月末時点換算) |
決算期 | 7月8日 |
分配 | 年1回 |
運用方法 | JADAQ-TOP20構成銘柄に直接投資することで対象指標に連動させる |
信託報酬 | 0.525%(税抜年0.50%) |
信用取引 | 上場初日から売り・買い共に可能 |
■成長性を期待!「JASDAQ-TOP20上場投信」
今回のETFは、今後の成長が期待できる中小型株式で構成されているといってよいでしょう。大阪証券取引所が選定した20銘柄で構成されています。
面白いのが成長性を期待できるといって全てが情報通信企業ではないこと。電気機器や小売、銀行、不動産など様々な業種で構成されています。これら20銘柄すべてを1単元ずつ購入するとなるとおおよそ315万円必要になるのですが、このETFではおよそ16,000円ほどから購入できる見込みですので、大変買いやすい側面がある点も魅力的といえます。
保有時にかかるコストである「信託報酬」もETFならではの安さとなっています。年間で0.525%(税抜0.50%)ですから、通常の投資信託と比較すればかなり割安といえます。しかも信用取引も可能なため、売りから入ることも可能になっています。
下記に今回選定された20銘柄が過去1年間でどの程度のリターンを挙げたのか記載します。
ご覧になってお分かりかと思いますが、中小型株はボラティリティが激しく、大幅に上昇する銘柄もあれば大幅に下落する銘柄も見られます。今回のETFはこうしたボラティリティの激しい中小型株に分散投資されているため、ある程度リスクを軽減でき、かつ成長の果実を受け取ることができる金融商品といえるのではないでしょうか。
現在、中小型株は大型株に比べて出遅れ感があるといえます。今後の本ETFの動きに注目です。
※当コラムは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的としたものになります。銘柄や金融商品の選択、投資判断の最終決定は、ご自身の判断でなされるようにお願いいたします。
本コラムは、スキラージャパン株式会社ホームページ『FPコラム』に掲載したものを手直ししたものになります。
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