秋が深まってきた。家々の柿は色づき、ちぎる人もなく、たわわに実っている。日の暮れるのも早い。現役時代は日本国じゅう転勤で動きまくり、私が知る人はあちこちにいるが、私を覚えていてくれるだろうか？この時期になると、「誰（た）が見ても我をなつかしくなるごとき長き手紙を書きたき夕べ」という歌を思い出す。あの日、あの時、いっしょに苦労した上司、同僚、部下は今元気にしているんだろうか？石川啄木さんあなたの想いに、同感です。