やぎ 2023/12/30 19:04 タグ:[] コメント:[41]
『それから』 夏目漱石 明治42年(1909年) 42歳(解説より)長井代助は三十にもなって定職も持たず独身、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。(追記:「毎日をぶらぶらと暮らしている」よりは、もうちょっと素敵な人だと思う。ナイフとフォークで食事、紅茶を飲み、花を育てる。人力車に乗り出かけてゆく。翻訳を仕事にしている友人よりも上手に翻訳できる、など。環境に恵まれ、教育を受けた結果として高尚な人間になり、その見返りに神経が鋭敏になりすぎた。それが丸ごと、自分という人間だ・・・と心得て暮らしている人で、居候の若者に憧れられるだけのことはあると思う。)(主な登場人物)・長井代助(だいすけ) 29~30歳。東京に住む。今で言うと、ニートで美肌男子といったところ。文学や音楽を楽しんで生きている。裕福な父の援助を受け、無職で独身ながら、青山の実家から独立して家を構えたばかり。家事をする婆と、代助に憧れる のんきな居候の若者と暮らしている。「自分は普通よりも鋭敏な神経を持っている」と自覚している。・代助の父 元は武士の子。実業界で成功した。古い考えを持っていて、代助を援助しながらも本心ではその生き方を否定しており、代助に就職や結婚を勧める。・代助の兄夫婦 子供2人がいる。代助とは良好な関係。兄は父が関係する会社で偉い役職についている。・平岡常次郎 29~30歳。眼鏡をかけている。代助の中学時代からの親友。育ちは裕福でない。代助の斡旋によって3年前に妻・三千代と結婚した。銀行員となり関西へ行ったが上司に忖度して退職し、困窮している。3年ぶりに妻と共に関西から帰京して代助と再会。・平岡の妻 三千代 23~24歳。まつげが長く、眉が濃く、皮膚が薄い。結婚後に病弱になった。平岡夫婦に子供なし。(感想)代助の鋭敏な神経や、普通でない脳の様子がよく書かれている。なぜ働かない?なぜ結婚しない?への答えも書かれている。代助と三千代が、実は思い合っていたことは、代助が3年前の三千代らしい女性の写真を出して見てみる所と、三千代が「代助さんは結婚したかしら?」と夫に何度となく尋ねていた、ということから、(物語の初めのうちは)薄っすらとわかるくらいだ。代助が騙されて見合いの席に引っ張り出されたり、都会人は独身であるべきだ、なぜなら・・・と理屈を考えるうちに、どうしても三千代が頭をよぎってしまう。三千代が頭から去らず、その自然に従うことにする代助。平岡に「三千代をくれないか?」と談判する。だが、社会や家庭で苦労してきた平岡は代助よりも一枚上であった。父や兄も手の平を返す。真夏の暑さも相まって、代助の鋭敏な頭脳の行きついた先は?それで、それから・・・。そこで終わる。(追記:その続編とされているのが『門』だが、登場人物の名は違うようだ。)大人向きと言うか、大人っぽい小説で、面白かった。
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