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読書メモ エンタメのメモ

やぎ2023/12/30 19:04
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本を読んだり動画を見たりした感想をメモしておきたい。
・・・と思ったとき、気軽に書き込んでください。

レスなしでお願いします。

(以下 2024/11/1に追記)
レスなしに、ご協力お願いします☆

1-20(41件)  1 2 3 > >|
#41 やぎ2024/12/02 16:15
2024年 ユーキャン新語・流行語大賞


◆裏金問題 派閥が主催するパーティーで集めたお金の一部を議員がもらい、使い道を報告しなかった事を問題視した言い方
◆界隈     例えばオタクなど、その傾向のある人々の漠然とした集合
◆初老ジャパン  パリ五輪の日本男子馬術チームの愛称
◆新紙幣 
◆50-50      大谷翔平選手が達成したホームラン数と盗塁数で、一流の選手でも両立させるのは至難の業

◆ふてほど【年間大賞】 昭和と令和のギャップを扱ったコメディードラマ『不適切にもほどがある』
◆Bling-Bang-Bang-Born アニメ主題歌(ラップ)
◆ホワイト案件      合法的な仕事と偽った、闇バイトの求人募集
◆名言が残せなかった   パリ五輪でのやり投げ北口 榛花(きたぐち はるか)選手の名言(?)
◆もうええでしょう    ネトフリのドラマ『地面師たち』のセリフで、交渉を切り上げる時に言われた
#40 やぎ2024/11/25 17:54
2024年 紅白歌合戦を思う

現時点の発表で42組。
このごろNHKも分かってきたようで、昔懐かしいニューミュージック系の歌手のかたが何組か混じるようになった。
GLAYをニューミュージック系に入れれば、他にTHE ALFEE、南こうせつ、イルカ、高橋真梨子が出る。5組くらいがちょうどいい。南こうせつなら私は『君が泣いた日』希望だけど、どうせ『神田川』だろう。

全く知らないんだけどTOMORROW X TOGETHER(初)を聞いてみた。トゥモロー・バイ・トゥギャザーと読むのだそうだ。確か韓国人のみの男性グループ(ハーフのかたがいたかも)。

聞いてみるとメロディーがきれいで、サウンドは80年代の洋楽風。振り付けは複雑すぎず、歌舞伎の見得を切る所作を思わせる振りを、水準以上の顔と長い手足で一瞬で見せるのが素晴らしい。私のような年配に聞きやすく、見やすいと思った。

紅白をリアタイでは視聴できないが、ちょっと楽しみだ。
#39 やぎ2024/11/16 19:14
(続き)

11.『たけくらべ』
         樋口一葉  明治28年(1895) 23歳
12.『破戒』             島崎藤村 明治39年(1906) 34歳
13.『澁江抽斎(しぶえ ちゅうさい)』 森鷗外 大正5年(1916) 鷗外54歳の作品
14.『それから』          夏目漱石 明治42年(1909) 42歳
15.『子を貸し屋』         宇野浩二 大正12年(1923) 32歳


16.『武蔵野』
          国木田独歩 明治31年(1898) 27歳
17.『一握の砂』        石川啄木 明治43年(1910)  24歳
18.『ヴェネツィア客死』    トーマス・マン 1912年(大正元年)  37歳
19.『マンガ日本の古典 奥の細道』 松尾芭蕉 元禄15年(江戸時代・1702) 矢口 高雄(漫画) 平成7年(1995) 中央公論社
20.『濹東綺譚(ぼくとうきだん)』 永井荷風(かふう) 昭和12年(1937) 58歳
#38 やぎ2024/11/16 19:02
~今年に読んだ本~

20冊になりました。10~14がめっちゃ渋いです。1番面白かったのは『風と共に去りぬ』です。

1.「ゴードン・スミスのニッポン仰天日記」
 1900年頃(明治30年代)の日本の見聞録。(荒俣 宏 翻訳 1993年初版)
2.「マンガで完読 どん底」 ゴーリキー原作 1902年(日本は明治35年) 横井謙仁 漫画(2009年 日本文芸社)
3.「シェイクスピア物語集」より「マクベス」 シェイクスピア1606年(日本では江戸時代の初め)  ジェラルディン・マコックラン著 金原瑞人 訳 2009年発行 偕成社
4.「北里柴三郎の生涯」 柴三郎は1853年(嘉永5年・江戸時代)生まれ。砂川幸雄 著 2003年発行 NTT出版
5.「グレート・ギャツビー」 スコット・フィッツジェラルド 著 1925年(大正14年) 29歳  
村上春樹 訳:2006年(平成18年)


6.『ハムレット』
 シェイクスピア 作(1601年・日本は安土桃山時代の終わりから江戸時代の初め頃) 
           坪内逍遥 訳(1909・明治42年)
7.『高野聖(こうやひじり)』 泉鏡花 作(1900年・明治33年 27歳)

8.『平凡』          二葉亭四迷(1908年・明治41年 44歳頃)
9.『風と共に去りぬ』 マーガレット・ミッチェル著(1929年・昭和4年 29歳) 大久保康雄、竹内道之助 訳
10.『五重塔』     幸田露伴 著(1891年・明治24年 24歳)

   

#37 やぎ2024/11/11 19:43
『濹東綺譚(ぼくとうきだん)』 永井荷風(かふう) 昭和12年(1937) 58歳

(岩波書店HPより)
取材のために訪れた向島は玉の井の私娼窟で小説家大江匡はお雪という女に出会い,やがて足繁く通うようになる.物語はこうして濹東陋巷(ろうこう・狭く汚い裏町)を舞台につゆ明けから秋の彼岸までの季節の移り変りとともに美しくも,哀しく展開してゆく.


(主な登場人物)
・わたくし=大江匡(おおえ ただす) 60歳前後だが40歳くらいに見える。今の港区麻布に在住。小説家で成功している。「こんな処へ来ずともよい身分の人だのに」と遊女たちに思われるのが辛くて、身分を隠して女たちのもとへ通っている。
常に傍観者・観察者であり、成り行きを上辺だけ受け入れて、何事も悩まない性格。

・お雪 24~5歳。玉ノ井の私娼。鼻筋が通った丸顔。黒目がちの目、片えくぼ。
夕方過ぎに急な大雨に降られ、通りがかりの大江の傘に飛び込んだ。「すぐそこだから、寄ってらっしゃい」と、自宅に大江を招き入れた。


(小説家・大江が観察したお雪の描写)
「肌は顔よりもずっと色が白く、乳房の形で、まだ子供を持ったことはないらしい。
性質は快活で、現在の境涯をも深く悲しんではいない。むしろこの境遇から得た経験を資本(もとで)にして、どうにか身の振方をつけようと考えているだけの元気もあれば才智もあるらしい。男に対する感情も、わたくしの口から出まかせに言うことすら、そのまま疑わずに聴き取るところを見ても、まだまったく荒(すさ)みきってしまわないことは確かである」

(大江の、結婚への絶望)
「かの女(おんな)たちの望むがまま家に納(い)れて箕帚(きそう)を把(と)らせたこともあったが、皆失敗に終わった。かの女たちは一たびその境遇を替え、その身を卑しいものではないと思うようになれば、一変して救うべからざる懶婦(らんぷ・怠けた女)となるか、しからざれば制御しがたい悍婦(かんぷ・荒々しい女)になってしまうからであった。」




(感想)
私が永井荷風を好きな理由は、
・独居で自炊生活
・お金持ち
・教養人 
・自由人  だから、と言える。

ライフスタイルが好きなのであって、これまで小説を読んだことはなかった。
初めて読んでみた感想・・・読みやすく、わかりやすい。文字を読んで想像したり理解する必要もなく、作品のほうから頭に入ってきてくれる感じがした。

『作後贅言(余計な話)』という短い文が付録のように付いている。
・月島小学校の女教師がカフェーの女給となって売春のかたわら枕さがしをして逮捕された。
・食堂の食品サンプルは大阪から東京に伝わって、東京で広まった。
など昭和11年当時のできごとが書いてあり、興味深かった。


(私・やぎのためのメモ)
『断腸亭日乘』 永井荷風(55歳頃) 昭和8年(1933年)11月11日の日記

「わたくしの説く所は現代の教育を受けた女には、甚しく奇矯に聞えるらしい。わたくしの説は一家の主婦になるものは下女より毎朝半時間早く起き、寝る時には下女より半時間おそく寝る事。毎日金銭の出入はその日の中(うち)に漏れなく帳面に記入する事。来客へ出すべき茶は必(かならず)下女の手を待たず自分で入れる事。自分の部屋は自分にて掃除する事。家内の事は大小となく、一応良人に相談した上でなければ親戚友人には語らぬ事。まずこの位の事であるが、正面から規則を見せつけられると、大層窮屈に思われると見え、御免を蒙る方が多い。」

#36 やぎ2024/11/04 16:41
NHK総合 ドラマ 『3000万』
TBS  ドラマ  『海に眠るダイヤモンド』


NHK総合 ドラマ 『3000万』
ごく普通の働く主婦(安達祐実)が、ちょっとした出来心から大金を勝手に使いこんでしまう。それを返済するため、脅されて闇バイトをするはめに。電話をかけて資産を聞き出すカケコとして加担した結果、1400万円を強奪される被害者が出てしまった。

小学生の一人息子がいながら、なぜ出来心を起こしたのか?と、そこが納得いかないが、初めに3000万円が入った黒いバッグを家に持ってきてしまったのは息子だった。
(家計のことで言い争う両親を小学生の息子が見ていて、家にお金があれば・・・と、大金の入ったバッグを持ってきてしまった流れかも。そこは、忘れた。)

主婦(安達)は、ピアノの才能がある息子のために、壊れたピアノを買い替えたかった。家のローンも重くのしかかる。
ミュージシャンくずれのお金がないダンナ、自分も仕事がツラくて辞めたい。あぁ、このお金があれば。
バッグの持ち主(強盗)は、意識が戻りそうにない。そんなわけで出来心を起こした。

それにしても代償が大きい。ピアノの先生は「中古のアップライトなら50万くらいで」と言っていたではないか?50万だけあれば、犯罪を犯さず済んだのに。でも、その50万が、どうにもならない。二進も三進もいかないギリギリの苦しい生活。
(夫が音楽を諦めきれず、無断で貯金の200万を使ってしまったのだが、どのタイミングでだったか、忘れた)

森田想(こころ)さんが演じる、主婦を翻弄する投げやりな雰囲気の若い女性のキャラ(そら)が面白くて見ている。



『海に眠るダイヤモンド』

友達と話を合わせるために見ている。
1974(昭和49年)に閉山した炭鉱の島・長崎県の端島と、現代の東京が舞台の物語。

主人公・鉄平(神木隆之介)の兄・進兵(斎藤工)と、エキゾチックな歌い手のリナ(池田エライザ)がイイ感じになりそうだ。鉄平もリナを狙ってたのに。

その鉄平(神木)に片思いしていて言い出せないのが食堂の朝子(杉咲花・すぎさき はな)。朝子に惚れていて「好きだ・・・キミんちのコッペパンが・・・」などと口走るのが長身の賢将(けんしょう)(清水尋也・しみず ひろや)。

賢将に恋焦がれるが、遠くから思うだけの百合子(土屋太鳳)。百合子は鉄平(神木)と付き合っていたことがあるらしいが、それは賢将への気持ちをごまかすためのギミック。それは逆に百合子の純粋さのようでもある。
第3話を見たら、百合子と賢将も以前に付き合っていて、今は(内心は分かりませんが)気軽に話せる仲になっているようです。

恋愛模様が今後どうなるかとか、どうでもいい。
賢将を演じる清水尋也さんのスタイルがイイ。
#35 やぎ2024/11/02 10:49
トランプ
(参考:亀田製菓株式会社 柿の種パッケージ、その他の雑学ページ)

トランプの1~13の札は全部で52枚。これは1年が52週からなることを示す。
赤い札(ダイヤとハート)は昼、黒い札(クラブとスペード)は夜。
春クラブ 夏ダイヤ 秋ハート  冬スペード。

クラブの13枚を例にとると、1枚は1週間を表し、クラブのエースは春の第1週目、クラブの2は春の第2週目。
春は13週ある。夏・秋・冬も同様。(13×4で52週間=1年)
カードが表す数字を1+2+3・・・と13まで全部足し、4をかけると364になる。ジョーカーを足して365。1年間の日数になる。ジョーカーは2枚入っているので366で、うるう年にもなる。

ジャック・クイーン・キングの絵が描かれている絵札のカードをよく見ると、顔の向きに違いがある。そして枠内にハートなどのマーク(スート)が入っている。
顔のすぐそばにあるマークを、絵の人物がどの角度から見ているかに意味がある。

スペードは、ジャック・クイーン・キングの3人とも「見ていない」。ジャックは完全に拒絶。
ハートは、ジャックはガン見、クイーンは見ていない、キングは見ている。
ダイヤは、ジャック・クイーン見ている、キングはガン見して手を伸ばしている。
クラブは、ジャック見ていない、クイーン・キング見ている。

種明かしすると、スペードは死、ハートは愛、ダイヤはお金(権力)、クラブは知恵を表し、ジャックが愛に、キングがお金・権力に興味津々なのがわかる。

絵札の人物にはモデルがあり、ジャックの4人、クイーンの4人、キングの4人はそれぞれ別人で持ち物も違う。スペードのキングは旧約聖書に出てくるダビデ王。
#34 やぎ2024/11/01 11:13
『マンガ日本の古典 奥の細道』 矢口 高雄 1995年(平成7年) 中央公論社

(中央公論社HPより)
「俳聖芭蕉が風雅の新境地を開いた「みちのく」の旅の記録。旅路での出会い、数々の名句が生まれてゆく過程を、こまやかな情景描写とともに描きあげる。」

  *学校ではタイトルを『おくのほそ道』と習うようだ。このマンガには『奥の細道』のクライマックスとなる真ん中あたりの部分だけが載っている。芭蕉の生い立ちや俳諧の歴史も載っている。

(主な登場人物)
松尾芭蕉 46歳。江戸時代の初期、今の三重県の貧しい武士の家庭に生まれた。俳諧をたしなむ主人に仕え、雑用のかたわら俳諧の手ほどきを受け腕を磨いた。
30歳ごろ江戸に出た。
1689年(元禄2年)春~秋にかけて、歌枕(歌に詠まれた名所)を実際に見て古(いにしえ)の歌人の心を知り自らの俳句作りに生かすため、みちのくの旅に出た。
  好きなもの:李白、杜甫、西行(平安~鎌倉時代の僧・歌人)、源義経、わびさび。

河合曾良(そら) 41歳。芭蕉の門人で、旅に同行し秘書的役割を果たし、旅の間の事実に基づいた『曾良日記』を書き残した。その日記と比較すると、芭蕉が著した紀行文『奥の細道』には、いくつかのフィクションが混じっているのが分かる。



(このマンガの中での、主な足取り)
・平泉(今の岩手県) 義経 終焉の地  夏草や兵どもが夢の跡
・尿前(しとまえ・宮城県)   蚤虱(のみしらみ)馬の尿(しと)する枕元
・奥羽山脈を越え、日本海側へ。
・尾花沢(山形県) 立石寺(りっしゃくじ) 閑(しず)かさや岩にしみいる蝉の声
・大石田(山形県)         五月雨を集めて早し最上川
  

(感想)

普通は「夏草」は勢いよく生えているが「兵ども」は滅びてしまって、その対比だと言われる。そうじゃない説をYouTubeで見た。芭蕉は「夏草」もいつかは滅びることをこの句に込めているのでは、というのだ。
毎年、草は枯れるということか、いつか地球にも寿命がくるということか、どちらかはわからなかった。

追記:「今、この目で見ている夏草は、昔の兵どもに似た勢いがある。夏草を見ていると兵どもの姿に見えてくる。夏草も兵どもも同じで、栄えては、やがて滅びゆく」みたいなことだろうか。

調べていくと、とても深遠で計り知れないものがあるので、以下は、このマンガに限っての感想にしようと思う。


『釣りキチ三平』で有名な矢口高雄先生が描いている。
当時の俳句の詠み方を再現した、数人が集まって詠みあう俳諧の場面が多かった。
五月雨を集めて涼し最上川
岸にほたるを繋ぐ舟杭(参加者が詠んだ下の句)
・・・と、「早し」の推敲前は「涼し」だったのと、下の句があるのを知った。

最上の紅花のくだりで七十二候がでてきたのは嬉しかった。

風雅とは美に対する欲求、純粋無垢な心であり、句ができたことよりも、句を作る前の混じりけのない心が大事なのだそうだ。

マンガではあるが、底が知れない人物を描いた難解な本だった。
#33 やぎ2024/11/01 08:19
*コミュの決まりで勝手ながらお返事できず、すみません。
返事を求めているかのような書き方を私がしてしまったのが悪かったですね。ごめんなさい。

なぜ 'レスなし' にしたのか・・・いろんなかたが書いたネタのみが並んだら壮観だろうな、と思った次第です。また、いまのところ、ここには私の書いたネタしかありませんけど、あまり人からの反応を欲しくないかたでも、自分が好きだと思った番組・本のことを書き込みやすくするためです。

みんなでワイワイ語りたいかたは、それ用のエンタメコミュを作るといいのかな、と思います。

以後、宜しく~☆☆☆
#32 やぎ2024/10/28 12:20
2024年10月27日(日) 第170回 天皇賞(秋) 

於:東京競馬場(府中) 3歳上・GI・芝2000m
ドウデュース(牡5、栗東・友道康夫厩舎)が1位入線。武豊騎乗。

このレースはライブで見てなく、今日になってYahooニュースで知り動画を探して見てみた。またスゴイ勝ち方をしたらしい。
最後のほうまでビリから2番目だったのに、あっという間に ぐんぐん伸びて1位になったようだ。

さて、動画の中に珍しいモノを見つけてビックリしてしまった。騎手目線カメラ、というやつだ。
騎手のヘルメット(?)に小型カメラとマイクを仕込み、あたかも自分が馬に乗っているかのような映像が見られる。
・・・そのはずなのだが、カメラのレンズが何かでふさがれてしまっていて、ほとんど何も映ってなく、残念だった。

でもマイクは生きていて、武騎手の「ありがとう、すごい馬だ。4年連続勝った、すごい馬だ」などの、シビレるようなナマ声が聞こえてきた。私は、このような動画は初めて見たのだが、前からあるのかな?
#31 やぎ2024/10/19 08:49
*全くオススメしませんが最近聞いて印象に残った曲です。

アナログ盤(シングルレコードB面) 
『メアリー オン ア クロス』 歌唱:ゴースト(スウェーデンのバンド) 2019年

CD
『それが大事』 大事MAMブラザースバンド  作詞・作曲 立川俊之 1991年



『メアリー オン ア クロス』(十字架上のマリア)
4分程度の英語の曲で、目の疲れを取るためトルマリンアイマスクで目を温めている間に聞くのに丁度いい。
曲はロック調で、サビの部分の ♪メリア~ナ(Mary on a) が掛け合いのようで覚えやすい。キーボードのアレンジが良くて、どなたかのコメントで「教会のパイプオルガンのようだ」とあったが、私もそう思う。

ライブ映像も見たがアメリカのネバダ州(西)やフロリダ州(南)の大きな会場で、大観衆を集めて熱狂させている。アメリカでこれだけ売れているということは、相当に稼いだということだろう。

ボーカルは白塗りの顔にパンダのように目の周りを黒く塗り、怪人に扮している。他のメンバーは全身タイツのような黒いピッタリした服に、顔にはガスマスクや鉄仮面で不気味さを出している。
このボーカルの男が圧倒的なカリスマ性を持っているのが分かる。歌がうまいわけでもなく、変わったパフォーマンスをするわけでもないのだが。
その圧倒的カリスマ性が、見ていて心地よい。

翻訳された歌詞を読むと、あるバンドが苦労して売れて、それでも昔からのファンを裏切ることはなく、キミたちを楽しませ続けるよ、と歌っていると解釈できる。ラブソングだと解釈する人もいるようだ。
売れない頃を支えたファンに向けて・・・のほうがグッとくるものがあるので、私はファンに向けた曲だと思って聞いている。



『それが大事』

ラジオから流れていたのを聞いて、ビックリしてしまった。
印象的なサビで始まる曲なので、
「負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じ抜く事」
しか覚えていなかったが、その後だ。

「高価な墓石(ぼせき)を建てるより 安くても生きてる方がすばらしい」
1番の最初でお墓のことを歌っていた。
我が家の現状を書くと、大学まで出した娘がよその家に行ってしまい(あえて、このように書く)、今あるウチのお墓をどうしようかと考えていて、困っているところだ。

娘が戻ってくる可能性もあり、まだ考えるのは早いのか、それとも良いタイミングなのか?
なんとも言えないのだが、ずいぶん流行って何度も聞いたはずのこの曲、お墓のことを言っていたのを気付かずに聞いていたんだな、と思った。

我が身に降りかかるまでお墓を歌った部分があったことは気にもならなかった。人って、そんなものですよね。

★10月22日~TVでマクドナルド新CM「それが今だけダブチ(ダブルチーズバーガー)」オンエアが始まりました。
2度ビックリです。
#30 やぎ2024/10/10 17:51
『ヴェネツィア客死』  トーマス・マン 1912年(大正元年)  37歳
1929年『魔の山』でノーベル文学賞受賞
追記:ノーベル文学賞は1つの作品に与えられる賞ではなく、作品群や作家の活動に与えられる賞だそうです。特に代表的な作品が受賞時に言及されることは、あるそうです。その他、「作品群を生み出した人物に与えられる」と書いてあるページもありました。

(光文社ホームページより)
高名な老作家グスタフ・アッシェンバッハは、ミュンヘンからヴェネツィアに旅立つ。美しくも豪壮なリド島のホテルに滞在するうち、ポーランド人の家族に出会ったアッシェンバッハは、一家の美しい少年タッジオにつよく惹かれていく。おりしも当地にはコレラの嵐が吹き荒れて......。
  *私が読んだのは光文社版ではなく集英社の圓子修平訳の作品。


(主な登場人物)
・アシェンバッハ 50歳。結婚していたが妻と死別。
ドイツの大物小説家。生活態度はストイックで抑制的。作風は道徳的。
思い立ってヴェネツィアに静養に訪れた。

・タジオ 14歳。ポーランド人の完璧な美少年。
「青白く優雅にうちとけない顔は蜂蜜色の髪にとりかこまれ、鼻は額からまっすぐに通り、口元は愛らしく、やさしい神々しい真面目さがあって、ギリシャ芸術最盛期の彫刻作品を想わせた」
「青みがかった血管はその身体がなにかふつうの身体よりも清らかな物質でできているよう」
「こののびやかな若々しく完璧な肉体には、なんという規律が、なんという精妙な思想が表現されていることだろうか」


(感想)
1971年の映画『ベニスに死す』の原作。
少年の美しさが作家の創作意欲を沸き立たせ、老作家は今までにないエロスが宿った短い散文を書いてしまう。愕然とする作家。良心が痛む。そのへんが面白いと思った。

ラストシーンで、半ば幻を見ている作家が、天使のように微笑む少年の指さす先に導かれ、「約束にみちた際限のない世界」に入ってゆく場面が美しくて良かった。

コレラが広まっていく様子が新型コロナと似ていて、今日は1人だったのが翌日は数人に発症・・・など、(あまり思い出したくないが)記憶に新しく理解しやすかった。
#29 やぎ2024/10/01 19:13
『一握の砂』 石川啄木 明治43年(1910)  24歳

啄木の最初の短歌集。
明治41年夏から43年秋までの作から551首を選んだもの。たびたび改訂されたようだ。
5つの章に分かれる。第4章「忘れがたき人人」では、行き来していた北海道の歌が多い。
啄木の歌碑は数多く、故郷の岩手や北海道、晩年に住んだ東京にもある。

追記:「北海道に行き来した」ではなく、道内を転々としたようだ。
歌碑は全国に130~160あるようで、たくさん見たければ盛岡駅の東側に行けば効率よいようだ。
意外に沖縄にもある。

美しい海、楽天的な人々が暮らす明るく楽しいイメージの沖縄。
その裏側に存在する悲しい歴史と基地の町の現状。そこに啄木の歌と思想がしみる・・・ということのようだ。



(感想)
・私の現在と共通した歌 2首

気にしたる左の膝の痛みなど
いつか癒(なほ)りて
秋の風吹く

晴れし日の公園に来て
あゆみつつ
わがこのごろの衰(おとろ)へを知る


・『一握の砂』発行の直前に、啄木の長男が生後20日ほどで亡くなり、その歌が何首か最後のほうに載っていて、胸を打つ。

夜おそく
つとめ先よりかへり来て
今死にしてふ児(こ)を抱けるかな

追記:
(AIの解説を参考にしました)
・「死に」以降の意味

「し」過去(「き」の連体形)
「てふ」伝聞 ~という 「伝(て)ふ」
「ける」過去
「かな」詠嘆
  *「てふ」の読み方は「ちょう」


#28 やぎ2024/09/24 12:59
HONDA VEZEL(ホンダ ヴェゼル) CM

TVでCMを一瞬見て、石橋静河さんかな?と思ってweb CMを見直してみた。
ドラマの1場面のようなCMで、飾り気のない雰囲気の女性が車の中で電話をかける。
嬉しそうに、だが訥々とした喋りかたで知り合いを遊びに誘い、海へ行く・・・というストーリー。

SUV車といって、日常に便利に使えて、広い荷台はレジャーの荷物運びにも対応できる。
お値段は平均300万円くらい。
何となくだけど、この車の世界観(?)を見事に表したCMだと思った。

#27 やぎ2024/09/19 17:52
『武蔵野』   国木田独歩 明治31年(1898年) 27歳

武蔵野に魅せられた語り手(国木田独歩 本人か?)が散歩の心得などを語る、エッセイ風の小説。
国木田独歩は千葉県生まれ、山口県育ち。

武蔵野とは、この本の語り手の見解では東京都と埼玉県の境目あたりの、横に細長い地域で、主に入間郡をさす。豊島区雑司ヶ谷・板橋区・埼玉県川越市・東京都立川市の4点を線で結んだ長四角と、その周辺。また葛飾区周辺も含む。
東京都八王子は武蔵野ではない。



(武蔵野散歩の心得)
・ただ、ぶらぶら歩けばよい。武蔵野で道に迷ったとしても、そこには必ず見るべき何かがある。

・武蔵野の特色は、「人が暮らす町」と「落葉樹の雑木林」が入り組んでいること。
 生活と自然との配合。
 また、都会と田舎とが落ちあって渦を巻くさま。
 少し歩くと林から人家に、また人家から林に。そして坂を上って富士山の落日の美観を得る。

・武蔵野の林で聞く雨音の幽寂(ゆうじゃく)さは、大平原・大森林では聞くことができない。

・葉が落ちて裸になった林に立つと、冬の空が見える。遠くの物音が聞こえる。
 それに比べて、ほかの地域にある松林などは変化に乏しい。

・少し濁った川が、また周囲の景色に適(かな)っている。


(感想)
葉の繁る夏の林と、葉が落ちた秋・冬の林とで聞こえる音が違うなどと、考えてみたことがなかった。独歩の繊細さに驚嘆した。

どうせ昔の東京の話だろうと思っていたが違った。
農家は減ってしまったが、その他は現在にそのまま通じるどころか、散歩や自然観察の新しい視点を得られた気がする。
文章が美しくて良かった。
#26 やぎ2024/09/14 19:20
テレビ朝日 ドラマ 『南くんが恋人⁉』  

神奈川県鎌倉市の高校生・堀切ちよみ(飯沼愛)と、大学生の恋人・南くん(八木勇征)のラブストーリー。
さわやかスポーツ青年だった南くんに、ある日アクシデントが・・・。交通事故から咄嗟に逃れたはいいが、なんと体長15㎝に縮小され、小さい人になってしまう。ちよみは小さい南くんを受け入れて、自室にかくまうことにする。

ミニチュアの食器をネット通販で取り寄せて、小さい南くんにお弁当を作ったり、高校の手芸部に入って小さい服を手作りしたりと、モテモテの南くんをこっそり独り占め。楽しそうに日々を過ごす ちよみだった。


(感想)
さわやか青年が15㎝になるというだけで滑稽味があり、ちょっとスラムダンクっぽい設定もありで何となく見ていた。原作は何度もドラマ化されており、今回は男女が逆転して男性が小さくなっている。

ハッピーエンドにはならなかった。
実は交通事故にあったとき南くんは亡くなっていて、神様のはからいなのか、南くんには小さい姿でもう一度、ちよみと過ごす束の間の最後の時が与えられていたのだった。

突然のお別れは悲しすぎるから、残された人がかわいそうすぎるから、小さくなった時間が緩衝材になって悲しみをやわらげる。そうした意味のことがドラマの中で繰り返し語られた気がする。
南くんのお母さんは何年か前に余命宣告の末に亡くなったのだが、心の準備ができて良かった、みたいな話もあった。
しかし最後の、ちよみの一人語りのシーンで驚いてしまった。


「南くん、もう秋になったよ。秋になった。
私は全然ダメだよ。1日に何度も何度もさ、苦しくて息ができなくなるんだ。
ごめんね!ちゃーんと生きるからね!
そのために南くんが小さくなって戻ってきてくれたんだもん、ね!
でもさ、感じるよ、南くん。南くん、見てるでしょ?空の上から・・・」


明るい湘南の空の下、高校に通学してはいるようだが、非常に危うい状態なことが伺えて、ドラマとは言え心配になってしまった。最終回の最後になって「息が苦しい症状が出ているが、生きていく」とは、ずいぶん重い話になって終わった気がする。

以下はドラマとは全く関係のないメモ。私のために、それと娘の行動を理解するための覚書です。

●偏桃体の抑制(緊張緩和)のために
前頭葉の活性化  
運動、瞑想(マインドフルネス)、短時間の昼寝、色々な人とコミュニケーションを取る(会話)、笑う、計算、音読、コーピングなどが有効です。

ストレスにうまく対処しようとすることを、心理学では「コーピング」または「ストレスコーピング」といいます。

・深呼吸する、横になってゴロゴロする。
音楽を聴く。
・友人・家族に電話する。
・持ち物の断捨離をする。
・ピクニックに行く、お寺・神社巡りをする。
・家電を買う。
・一人カラオケをする、焼き肉を食べに行く。
  *問題そのものに向き合い、人の助けを借りたり自分で努力して解決・向上にむかうのも大切。
#25 やぎ2024/09/06 17:43
『子を貸し屋』 宇野浩二 大正12年(1923) 32歳

(岩波書店HPより)
友達の忘れ形見を育てている団子屋 佐蔵は,生活苦から幼い太一を商売女に貸し,その謝礼で生計を立てている.浅草を舞台として,銘酒屋の女と意気地のない五十男と孤児とが描き出す哀愁に満ちた「子を貸し屋」,雰囲気は庶民作家としての宇野浩二(1891‐1961)の真価を窺うに十分であろう.


(主な登場人物)
佐蔵(さぞう) 前職は子供靴の製造・販売。今は団子屋。50歳くらい。仕事は何をやってもうまくいかない。酒好きだが真面目で善良な性格。
・太十(たじゅう) ミシン職人。35歳くらい。佐蔵の前職(靴屋)の相棒だった。幼い男子(太一)を残して流行性感冒で死亡。
太一 太十の子。6歳。人懐っこく利口。太十の死後は佐蔵に引き取られ、団子屋で一緒に暮らす。

・おみの 元は肉屋の女中。太十が亡くなる数か月前から関係があった。太十の死後も太一を我が子のように可愛がる。子を貸し屋の保母役となる。
おせき 銘酒屋(表向きは酒を飲ませる店)の私娼(官庁の許可なく、ひそかに売春をする女)。
客の男と二人だけで歩いていると捕まってしまうので、子供を借りてきて親子三人だと見せかけようとする。「私は子供が好きだから、太一ちゃんを貸して欲しい」「ただ手をつないで歩くだけ」などと、佐蔵に上手に話を持ち掛ける。


(感想)
 太一を貸した謝礼は1円札。子連れの男が数日 暮らして毎晩晩酌ができる額のようだ。太一にも駄菓子、花屋敷(遊園地・動物園)、活動(映画)、電車や飛行機のおもちゃなどのお駄賃がある。
 佐蔵が靴屋、団子屋を失敗した経緯や、知らずに「子を貸し屋」となり、知ってからも嫌々ながら可愛い6歳の太一を、売春婦に貸さざるを得なくなる心境が丁寧に書かれている。
 女も最後は商売のためでなく、本当に太一が可愛くなってしまう。温かいのか、だらしないのか。
 貧しい母が「うちの子も!」と来るが、利口そうな太一を見て「うちの子に出来るかしら?」と不安になってくるところが面白かった。
#24 やぎ2024/09/02 16:02
24時間テレビ47 愛は地球を救うのか? 日本テレビ 2024年8月31日、9月1日

寄付金着服が明るみになった当番組、今年のテーマの最後の「のか?」には、チャリティーの本質を見つめ直す決意を込めているそうだ。

ほぼ見れてなく、面白い番組だとも思わず、寄付もしたことがない。チラ見したら普段に見ている番組の出演者が多く出ていて、障がい者さんに泳がせるなどは止めたか減ったかしたのかな?と思った。

・司会 好感度抜群の水卜麻美アナ、「ぐるナイ」羽鳥慎一アナ、「上田と女が吠える夜」上田晋也氏
・その他出演者 永尾柚乃氏(ながお ゆの、「ブラッシュアップライフ」の子役、7歳)
・Tシャツデザイン スタジオジブリの宮崎吾郎氏(日テレで度々、ジブリ映画を放映)
・マラソンランナー やす子氏(「ぐるナイ おもしろ荘」で世に出る。ソニー・ミュージック・アーティスツ)
・ドラマ 『欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~』見なかった。

・たまたま見たコーナー等
YOSHIKI氏の演奏 「Forever love」 「紅」
相葉雅紀氏他の保護犬トリミング(「嗚呼!!みんなの動物園」)は楽しみだったが見られなかった。
マツケンサンバ
谷村新司氏(「サライ」の歌詞を取りまとめた)の追悼
岩田剛典(たかのり)氏が番組中に作製したアートのオークション。3枚で881万円。能登地震復興のため。
やす子氏マラソン

視聴率 12.5%
児童養護施設募金額 4億3801万4800円
その他募金額 10月に発表予定
       ↓
(9月30日時点)
15億1095万1707円


(マラソン実施までの流れ)
寄付金着服事件が起きた中での番組続行、猛暑のマラソン強行の局の判断に批判が集まる。
フワちゃんによるやす子氏への「●んでくださーい」の投稿への批判と、やす子氏への同情が集まる。やす子氏がうまく対応し、やす子氏の好感度が爆上がりする結果となった。

番組前、折しも最強台風が列島を襲い、悪天候でのマラソンの実施が危ぶまれ注目が集まり、高視聴率につながったと思われる。
マラソンは1日目が日産スタジアム、2日目がスタジアムから両国国技館に向かうコースだった。

私見だが「なぜマラソンを走るのか?」は、たぶん「チャリティー・ミュージックソン」(曲を流し続けて寄付を募る番組)のミュージック・マラソンから発想して本当に走るほうのマラソンをしているのだと思う。深い意味は無いのだろう。
そう思うと、毎回グランドフィナーレの時間に丁度ゴールする演出のバカバカしさも、少しは納得できる。
#23 やぎ2024/08/27 14:04
パリオリンピック 2024年7月26日~8月11日
(勝手な感想ですみません。メモも兼ねています)

時差をざっくり言うと、パリの午前中は日本の夕方にあたる。その日の競技が夕方から始まり、私は夜の10時には寝るからほぼ見られなかった(TVのライブ中継に限ってのこと)。

エンブレムは自由の女神ことマリアンヌがデザインされているそうだ。聖火と融合しててよかった。
競技場は紫色が基調で、どの肌の色にも合うのが紫だからだそうだ。が、スケボー系(自転車の曲乗り?)の演技が見ずらいように感じた。

オリンピックで私が見たいものは何か?と考えると、真剣な勝負が見たいのかな?と思った。
それで、ある時は日本よりも発展途上国を応援した。真剣さがあるような気がしたからだ。

柔道の阿部詩選手が号泣した試合は見てなく、ネット上で賛否両論あったのを知っているくらいだ。号泣は真剣さの表れで良かった気もするし、専門家に言わせると「攻撃ばかりに気持ちがいってしまい、一瞬のスキを突かれて負けた」のだそうで、そうすると真剣な戦略に欠けたような気もするし、ちょっと分からなくなってきた。
柔道はパリ(巴里)で巴投げが見られたのが面白かった。

バレーボールはオリンピックの前にやったネーションズリーグという世界大会でお腹いっぱいになり、確かネーションズリーグというのは何組かのオリンピックの出場権がかかっているのだった気がするが、あんなに直前にやらなくても・・・と思った。
ネーションズリーグで見て、男子バレーは最初の方で勝っていても、最後の最後に勝負弱いのかな?と感じた。その私の仮説が証明されたらいいな、と思う気持ちが勝ってしまい、男子の最後の試合は、ついイタリアを応援してしまった。
でも男子バレーは嫌いではない。

水泳と陸上が見て分かりやすく、勝負感が感じられる競技だと思うが、なかなか見られなかった。今の日本選手の順位を見ると、今更だが高橋尚子選手は 大したものだったんだな、と思う。北島康介選手のような名言も出なかったし、つい過去と比べてしまう。

ゴルフは当たり前のように1打目で穴の近所の芝生(グリーン)の上にボールが乗り、たまに見ているゴルフ番組と違い、みんな上手いんだなと思った。
それとも一見さんには分からない、なんらかの特別ルールがあるのだろうか。

やり投げの北口榛花(はるか)選手の、寝転んでストレッチは私もやっている。私はケガ療養中なので、卓球の早田ひな選手の試合5分前に打ったという痛み止めってやつに興味を持った。

「ケイリン」ていう種目があって、五輪で競輪の賭け事が始まったのかと思って驚いた。「ケイリン」は、だいぶ前からやっているらしい。

終わった今では、どの選手にCM契約が行くかに興味がある。今のところブレイキン4位でメダルは逃したが、ダンサーネームShigekixこと半井重幸選手のシゲキックスグミのCMを拝見した。好感度が高いかたなのだろう。

#22 やぎ2024/08/18 09:11

『それから』  夏目漱石 明治42年(1909年) 42歳

(解説より)
長井代助は三十にもなって定職も持たず独身、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。

(追記:「毎日をぶらぶらと暮らしている」よりは、もうちょっと素敵な人だと思う。ナイフとフォークで食事、紅茶を飲み、花を育てる。人力車に乗り出かけてゆく。翻訳を仕事にしている友人よりも上手に翻訳できる、など。
環境に恵まれ、教育を受けた結果として高尚な人間になり、その見返りに神経が鋭敏になりすぎた。それが丸ごと、自分という人間だ・・・と心得て暮らしている人で、居候の若者に憧れられるだけのことはあると思う。)



(主な登場人物)
長井代助(だいすけ) 29~30歳。東京に住む。今で言うと、ニートで美肌男子といったところ。文学や音楽を楽しんで生きている。裕福な父の援助を受け、無職で独身ながら、青山の実家から独立して家を構えたばかり。家事をする婆と、代助に憧れる のんきな居候の若者と暮らしている。
「自分は普通よりも鋭敏な神経を持っている」と自覚している。

・代助の父 元は武士の子。実業界で成功した。古い考えを持っていて、代助を援助しながらも本心ではその生き方を否定しており、代助に就職や結婚を勧める。
・代助の兄夫婦 子供2人がいる。代助とは良好な関係。兄は父が関係する会社で偉い役職についている。


平岡常次郎 29~30歳。眼鏡をかけている。代助の中学時代からの親友。育ちは裕福でない。代助の斡旋によって3年前に妻・三千代と結婚した。銀行員となり関西へ行ったが上司に忖度して退職し、困窮している。3年ぶりに妻と共に関西から帰京して代助と再会。
平岡の妻 三千代  23~24歳。まつげが長く、眉が濃く、皮膚が薄い。結婚後に病弱になった。平岡夫婦に子供なし。


(感想)
代助の鋭敏な神経や、普通でない脳の様子がよく書かれている。
なぜ働かない?なぜ結婚しない?への答えも書かれている。

代助と三千代が、実は思い合っていたことは、代助が3年前の三千代らしい女性の写真を出して見てみる所と、三千代が「代助さんは結婚したかしら?」と夫に何度となく尋ねていた、ということから、(物語の初めのうちは)薄っすらとわかるくらいだ。

代助が騙されて見合いの席に引っ張り出されたり、都会人は独身であるべきだ、なぜなら・・・と理屈を考えるうちに、どうしても三千代が頭をよぎってしまう。三千代が頭から去らず、その自然に従うことにする代助。平岡に「三千代をくれないか?」と談判する。

だが、社会や家庭で苦労してきた平岡は代助よりも一枚上であった。父や兄も手の平を返す。真夏の暑さも相まって、代助の鋭敏な頭脳の行きついた先は?それで、それから・・・。そこで終わる。
(追記:その続編とされているのが『門』だが、登場人物の名は違うようだ。)
大人向きと言うか、大人っぽい小説で、面白かった。

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