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読書メモ エンタメのメモ

やぎ2023/12/30 19:04
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本を読んだり動画を見たりした感想をメモしておきたい。
・・・と思ったとき、気軽に書き込んでください。

レスなしでお願いします。


17件
#17 やぎ2024/05/26 17:50
2024年4~6月のTVドラマ

今クールは3本見ている。
NHK総合 『燕は戻ってこない』
TBS     『9ボーダー』
テレビ朝日 『Believe-君にかける橋-』


『燕は戻ってこない』
 石橋静河(いしばし しずか)がワーキングプアの女性を暗めに好演している。
 今までは、そんなに可愛いとも、お母さん(原田美枝子)に似ているとも思わなかったが、このドラマの石橋さんは可愛く、お母さんによく似ていると思った。
 役からすると微妙なことになるが、石橋静河は稲垣吾郎にも似ている。

 朴璐美(ぱく ろみ)の演じる、上品で美しいが どこかうさんくさい、営業のおばちゃん的な女性は、よく出会うタイプで面白い。


『9ボーダー』
 そんなに面白い話ではない。
 なのに見ているのは、私の子供時代の家族構成に似ているからだ。
 子供時代は10人くらいの大家族で、私の10歳上・15歳上に叔母(父の妹2人)、私の23歳上に 私の実母がいた。

 末っ子が19歳で、その子の10歳上で29歳の姉が川口春奈、20歳離れた39歳の姉が木南晴夏(きなみ はるか)、3人は実の姉妹で、私は叔母・叔母・母だったという違いはある。
 母といると、よく人から「お姉さんですか?お友達ですか?」と言われたものだ。
 19歳と木南晴夏が並んでいたら、確かに親子には見えないな、と気づいた。

 ドラマの三姉妹の銭湯のように家の風呂は薪で沸かしていた。東京の23区内、50年ばかり前のことだ。
 昔の家族構成を思い出すのと、薪が積んであるのを見るのが好きで見ているドラマ、なのかもしれない。


『Believe-君にかける橋-』
 まあまあストーリーも楽しめるが、竹内涼真が可愛いので見ている。
        *この髪型の竹内涼真が可愛いということ。
 看護師長 役の天海祐希の、することなすことに感動する。
#16 やぎ2024/05/11 07:04
『破戒』 島崎藤村 明治39年(1906年) 34歳

 タイトルは破壊の誤植ではなく、戒め(いましめ)を守る生き方をやめるということ。
 
 解説によると「韻律に欠陥のある日本語で詩がどこまで書けるか?」という不安と、生活面での見通しを立たせるため詩人から小説家に転向した島崎藤村。その最初のヒット作が本作。
 舞台は明治時代の長野県。
 江戸時代の身分呼称を明治政府が廃止し、エタの呼称は「新平民」となったが、まだ一般には差別が残っていた。


(主な登場人物)
瀬川丑松(25歳) 小学校の教師。エタの生まれ。父の計らいでエタ村を出て9歳からはエタの身分を忘れて成長した。
・土屋銀之助(25歳と思われる) 瀬川の同僚(教師)。学生時代からの友人。観察眼が鋭い。
・風間敬之進(50歳くらいと思われる) 瀬川の年上の同僚(教師)だったが退職する。再婚し、子だくさんとなり生活は苦しい。

・校長 自分を尊敬しない瀬川や土屋を疎ましく思っている。

猪子蓮太郎(40代と思われる) 元教師でエタの生まれのため職を追われ、思想家となり本を著す。著作を読んだ瀬川から、慕われる。

・蓮華寺の和尚  女好き。主人公・瀬川は蓮華寺に下宿する。
・和尚の妻         気が弱い。
お志保(18~20歳くらいと思われる) 瀬川の年上の同僚の風間の長女。口減らしのため蓮華寺に養女にもらわれた。


(感想)
 父から呪いのような戒めを言い聞かされ、それを守って決してエタ村の出身であるとは明かさぬように生きてきた瀬川だったが、猪子に感化されてゆく。

 と言っても、何もかもが きれいに解決する話にはならず、校長は相変わらず意地悪だし、世の中も変わらない。しかし最後の最後、瀬川の心境の変化によって、瀬川が見ている世界がキラキラと きらめき始める。 
 同僚の土屋が変わってゆく。瀬川の過去をあばく人物かとも思われた土屋が、光り輝く人に変ってゆく。

 この小説のメインのテーマは差別なのだろうが、カミングアウト全般、それもカミングアウトしてしまおうと決心する瞬間からの、きらめく世界が見どころだと思った。
#15 やぎ2024/04/17 16:42
CD『一之森大湖です』 歌唱:一之森大湖

(商品説明より)
突如現れた歌謡界の新星、45歳のオールドルーキー
うぃっしゅの DAIGO に出会いプロデューサーとしてサポートを約束され、
ついに掴んだチャンスだが、一方プライベートでは厳しい現実が待ち受けていた。
長年寄り添って、ずっと支えてくれていた妻の一之森景子が出ていってしまったのだ。
一之森は全国をプロモーション活動しながら彼女の行方を探している。


(感想)
このアイデアは面白い。
それでメモしておくことにした。
昭和レトロが私のマイブームなこともあり、これが世に出たことは嬉しくて仕方ない。
#14 やぎ2024/04/05 17:44
『たけくらべ』 樋口一葉  (1895年・明治28年 23歳)

現在の山手線鶯谷駅近くの吉原遊郭界隈が舞台の小説。
人の身なりなどは江戸時代のようだが明治初期と思われる。

(河出書房新社のHPより)
時は明治、場所は東京。
思春期の少年少女の淡い思いが交錯する。


(主な登場人物)

・表町の子供たち
 正太郎 13歳。家が金持ち。愛嬌ある性格で美登利(みどり)に屈託なく接する。  
 美登利(みどり) 数えで14歳。遊郭の大黒屋で姉が遊女をしている。その売れっ子の姉の稼ぎを頼って父母と一緒に和歌山から上京し生活している。

・(表町に敵対する)横町の子供たち
 長吉 15歳。ガキ大将。学校の成績の良い信如(しんにょ)が仲間に入ってくれるのを望み、信如のご機嫌を取る。
 信如(しんにょ) 15歳。寺の息子。おとなしくて友達にいじめられていたが、勉強ができるので、 いじめられなくなった。ウジウジした自分の性格が嫌いである。
 三五郎  滑稽者(おどけもの)。祭りで(ライバルの)表町の出し物の口上を打診されたことで(あるいは実際に出演したのかもしれない)、長吉の怒りをかう。
 追記:町同士が敵対しているというより、正太郎が良い子で皆に好かれているので、長吉としては面白くない、というくらいだろうか。
  

(感想)
読みにくい。
主語を書かないので、誰のことを言っている文なのかわからない。
ところが、いつの間にか部分的に ぼんやり理解ができるようになった。

美登利の性格の振り幅の大きさが効いている。
美登利は まず和歌山から出てきて「田舎者」といじめられて泣く。
そのうち豊富な小遣いをもらい、そのお金で友達に遊び道具を買ってやったりして女王様のようになり、ガキ大将に対抗していくような活発な性格になる。

最後、(はっきりと書かれないが)ある出来事で大人にさせられてしまい、活発さは消え失せて、おとなしくなる。
追記:大人にさせられる・・・ある日、いつになく綺麗に着飾り、母と一緒に出掛けて帰ってきてから寝込んでしまう。おそらく遊郭の関係者に何か言い聞かされて、我が身の行く末を初めて具体的に悟らされたと思われる。

そうした美登利の性格の大きな変化が、まるで湖に広がった波紋のように読み手(私)の心を不穏に波立たせ、
そこへ有名な鼻緒と水仙の無言のやりとりの場面が重なって見えてくるといった次第だ。

そんなことを体感できる小説は他にないだろう。
どれほど読みにくかろうと、一葉は天才だと言わざるを得ない。

#13 やぎ2024/03/28 06:50
『五重塔』 幸田露伴 著(1891年・明治24年 24歳)

1791年(寛政3年)江戸の谷中 天王寺に建立された五重塔をモデルにしたと言われるフィクション。
五重塔建立の計画を聞きつけて一念発起し、親方を差し置いて「俺に作らせてください!」と寺に直訴する十兵衛だったが・・・。


(「解説」より)
露伴の前期の代表作。
「のっそり」と仲間からあだ名される大工 十兵衛は、谷中感応寺の五重塔建立を聞いて、工匠として腕を振るうは この時とばかり、親方の源太に代わって独力で建立せんことを感応寺の上人(高僧)に懇願する。


(主な登場人物)
のっそり十兵衛 ベテランの大工。腕は良いが仲間内で上手く立ち回れず、貧乏している。
お浪        十兵衛の妻 24~5歳。控え目な性格。
猪之助(いのすけ) 十兵衛の息子。4~5歳と思われる。

源太   十兵衛の親方。寛大な性格。
お吉   源太の妻。煙管(きせる)を吹かす、粋な感じの女。豊かな生活をしているらしく衣装持ち。

感応寺の住職   隠居気分の年寄り。


(感想)
十兵衛を「のろまに見えるが、実は腕が立つ大工」だけでなく、職人の世界の常識として「やっていい手抜き」を一切しないから効率が悪いのだ、とか、自分たちは親方にイチから仕事を習ったが「十兵衛なんか渡り職人じゃねぇか!」とか、そういうのをちゃんと書いているところが良いと思った。

お吉が持っている和服の数々をタンスから取り出していく場面があるが、生地や柄の名称がいろいろ出てくる。作者の家政の知識が豊富なことが知れる。

徒弟・義理・意地・建築といった固く灰色のイメージの中で、息子の猪之助が可愛らしく、明るい差し色になっているのも良いと思った。

他の登場人物が皆、気の強さと下の者への優しさ、顔で笑って心で大激怒、高い身分にありながら決断は他人任せ、などの複数の面を使い分けるところがあるのに対し、十兵衛だけは一本調子なのが際立つ。
ブレない十兵衛は、天をさして すっくと立つ五重塔そのもののようだ。


(五重塔とは)
5階建ての仏塔。
下から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)。
仏教の宇宙観を表す。
#12 やぎ2024/03/21 19:06
『風と共に去りぬ』 マーガレット・ミッチェル著(1929年・昭和4年 29歳) 大久保康雄、竹内道之助 訳

1861年(日本は江戸時代末期)~アメリカ国内が2つに分かれて南北戦争が戦われた。
その戦中・戦後を背景にして一人の若い女性の12年間を描く、南部・ジョージア州が舞台の小説。
補足:戦争や、戦争にまつわる人物、出来事は事実で、下記の登場人物は架空です。

タイトル『風と共に去りぬ』はダウスンという詩人の詩の一節から取ったもの。
作中には第三部に、スカーレットが命からがら故郷に帰る際に「故郷は、まだ無事なのだろうか。それとも(吹き荒れる戦争の)風と共に去ってしまっただろうか」と不安な心情を吐露する場面がある。


登場人物

・オハラ家
 父 ジェラルド(60歳~) 農園主。100人の黒人奴隷を使い、綿花を栽培。
 母 エレン(32歳~) ジェラルドとは年の差婚。16歳で出産。家族と奴隷の世話ばかりか、近所の人たちの世話もやく。
 長女 スカーレット(16歳~28歳) 主人公。青い瞳と細い腰が自慢。自己中心でエネルギッシュな性格。
 次女 スエレン
 三女 キャリーン

・ウィルクス家
 父 ジョン
 長男 アシュレ(22歳くらい~) 文学や芸術を愛する金髪で足の長い美青年。
 妹2人

・ハミルトン家
 長男 チャールズ(20歳~)
 妹 メラニー(17歳~) 小柄。優しいが芯のある性格。
 叔母 ピティー
  *ウィルクス家とハミルトン家は血縁関係


 フランク・ケネディー(40歳~) スカーレットの妹・スエレンの、年の差婚約者。大地主。
 レット・バトラー(33歳~) ケネディーの仕事相手。いつも絶妙のタイミングでスカーレットの前に姿を現す。


(感想)
長くて、読むのにずいぶんかかってしまった。
スカーレットが意外にも4桁の暗算ができ、商才があって材木屋で成功するところが面白かった。

最後に重要人物がことごとく自滅していく。
ある人は生活力のなさが露呈して。
また、ある人は体力がなくて。
また、ある人は(おそらく)策を弄するのに頭が疲れて。
小さな子供さえも、自分の可愛いわがままを通したために自滅する。

ただ一人、スカーレットだけが最後まで勝ち残って、28歳、また明日に向かって走り出して、物語は終わる。
#11 やぎ2024/03/08 17:35
『平凡』 二葉亭四迷(1908年・明治41年 44歳頃)

(解説の文より)
二葉亭四迷 最後の作品。
明治の文学者へのきびしい批評となっている。


登場人物
・古谷(39歳) 語り手。法学部中退。小説家から役所勤めに転職。息子あり。
・ポチ 主人公が少年時代に飼った犬。
・父、母、祖母 主人公の家族。

・雪江さん(主人公より3歳下くらい) 学生時代に間借りした遠縁の家の、娘。
・お糸さん(25~28歳くらい) 小説家時代の下宿屋の女将さんの、姪。


(感想)
二葉亭の自伝のような、そうでないような読みやすい自虐的ユーモア小説。
ところどころに難しめのエッセイが混じっている。

生家の家族、生まれ育ち
飼い犬
学業
女性
作家業
これらを書いている。中でも犬の話が面白かった。



(写実主義についての主人公 古谷の見解)

「写実主義は現実を如実に描写するものではない。
作家の主観に摂取しえた現実の真味を如実に再現するものである。

味わるるものは人生で、味わうものは作家の主観であるから、
作家の主観の精粗によって人生を味わう程度に深浅の別が生ずる。

ここにおいて作家はどうしても
その主観を修養しなければならんことになる。

こんなことを言って、終始言葉に転ぜられていたから、
私はかえって普通人よりも人生を観(み)得なかったのである。」
#10 やぎ2024/02/23 11:22
『高野聖(こうやひじり)』 泉鏡花 作(1900年・明治33年 27歳)

(解説の文より)
 作者、円熟期の傑作。
彼の神秘主義と美女礼讃が見事に融合している。
敦賀(つるが・福井県)の宿で、語り手は、宿を共にした旅僧の怪奇な体験を聞かされる。


登場人物
・語り手 僧の体験を聞く、旅の男。
・僧    45~6歳。高野山の僧。気さくな人柄で、男と旅の道連れになる。
      怪奇な体験をしたのは20代と思われる。

以下は僧の体験談中の人物
・旅の商人  富山の薬売り。嫌味な人柄。
・山奥に住む女  30過ぎくらい。顔にえくぼ、小柄で着やせするタイプ。気が利く。
・次郎  女の夫。22~3歳。障害を持ち、あまり話せない。足も悪い。
・二人を世話する おやじ  女を「嬢様」と呼び、全ての事情を知っている。


(感想)
独特のリズムが取っつきにくい作品だが、すぐに慣れた。
若かった頃の僧が、山歩きで様々な害虫にやられる話が長く続く。
その傷を女が洗い流す。
女が魅力的なため、この女のような生活もいいかな?と思った。
「高野聖」とは、この僧をさす。


・女が僧の体を洗う描写
「手が綿のように障(さわ)った。
それから両方の肩から、背、横腹、臀(いしき)、
さらさら水をかけてはさすってくれる。」

「その心地の得もいわれなさで、眠気がさしたでもあるまいが、
うとうとする様子で、疵(きず)の痛みがなくなって気が遠くなって、
ひたと附(くっ)ついている婦人の身体で、
私は花びらの中へ包まれたような工合。」
#9 やぎ2024/02/18 18:26
『ハムレット』 シェイクスピア 作(1601年・日本は安土桃山時代の終わりから江戸時代の初め頃)  坪内逍遥 訳(1909・明治42年)

北欧の伝説が元になった復讐劇。中世のデンマーク王室の話。

登場人物
・ハムレット前王(故人)
・ハムレット王子 主人公。ハムレット前王の息子。30歳。毒舌家だが以前は好青年だった。

・クローディヤス現王 前王の弟。ハムレット王子のおじ。
・ガーツルード王妃 前王の妻だった。前王の没後は、前王の弟・クローディヤス現王の妻となり兄と弟に嫁ぐ結果となった。ハムレット王子の母。

・ポローニャス侍従長
・オフィリア ポローニャスの娘。ハムレット王子の恋人。

・ホレーショー ハムレット王子の親友。学者。


(感想)
文語の戯曲だが挑戦して読んでみた。
坪内逍遥から、日本の近代文学が始まったと言われているようだ。

現王が家来の誰彼を呼びつけて用事を言いつける。
その家来たちの名前と、言いつけた用件が混乱し、途中からメモを取った。
そうしたら分かりやすくなった。

ハムレット王子は、旅の一座に文字通り一芝居うたせる。
王子が脚本・演出までして悪人をあぶり出そうとする。
ここから一気に面白くなった。


(美文だと思った箇所)

・ハムレット王子の嘆き
「地球というこの立派な大組織も、わしにとっては荒れ果てた岬も同然。
この空(くう)という世にも美麗な天蓋も、
あれ、あの、荘厳な穹窿(きゅうりゅう)も、
燃ゆる黄金(こがね)を鏤(ちりばめ)たる雄大無双の碧落(へきらく)も・・・」


・毒舌家になる以前の、文武に秀でたハムレット王子の描写
「殿上人の目つきに博士の弁舌、
武士(もののふ)の武器業(うちものわざ)、
国の花よ、末々の力よと皆人に頼まれなされて、
風流(みやび)の鑑とも躾の型とも崇められ・・・」
#8 やぎ2024/02/06 19:07
グレート・ギャツビー スコット・フィッツジェラルド 著 1925年(大正14年) 29歳  
村上春樹 訳:2006年(平成18年)

(カバーの文)
村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。
新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、
ひと夏の物語ー。
読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきた
フィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、
満を持しての訳業。


舞台はアメリカ東部(ニューヨーク)、1922年ごろの3か月間の話

(登場人物)
ニック 語り手。30歳くらい、証券会社勤務。
ギャツビー ニックの隣に住む大富豪。30歳くらい。

デイジー 語り手・ニックの遠い親戚の女性。30歳くらい。
トム デイジーの夫。ニックの大学時代の友人。実家が金持ちで横柄な性格。
(夫妻には3歳の娘あり)

マートル トムの愛人の女性。30代。ぽっちゃり体型。
ウィルスン マートルの夫、自動車の売買と整備の店を経営。


ニックは父親の忠告を守り、金持ち喧嘩せず的な精神で寛容な人物となった。
寛容ゆえに横柄なトムとも交流する。
あるときNYのこじんまりした一軒家に移り住む。

隣人のギャツビーの家は邸宅で、盛大なパーティーを自宅でしょっちゅう開いている。
そのせいで「良からぬことで金を儲けたのでは?」と、風評が立っている。
そんなギャツビーにも、ニックは来るもの拒まず的な精神で関わっていく。



(感想)
何がグレートなのか、よく分からず解説をネットで読んだ上で、考えてみた。

ギャツビーが5年前に愛した人への、一途な思いを持ち続けていること。
その人にふさわしくなるために手を尽くし、成り上がったこと、
その人のために、どんな犠牲もいとわず、最後まで信じて逃げなかったこと、
それらがグレートなのかな、と思う。


村上春樹さんが多大な影響を受けた作品だという。
同じく、好きだった女性の家の(谷を隔てた)向かいに家を建てる話が、
『騎士団長殺し』だったかに出てきた気がする。

それと「僕」ニックのギャツビーへの視点・関わり方が、
遠巻きに淡々としているが友情があり、
そこが村上作品の「僕」と似た感じを受ける。

訳は無生物主語がそのまんまで、微妙だがそれが味なのかと思う。
#7 やぎ2024/01/28 10:07
北里柴三郎の生涯 砂川幸雄 著 2003年発行 NTT出版

1853年(嘉永5年)熊本県生まれ
1883年(明治16年)東京大学医学部を卒業
             内務省衛生局に奉職

1885年(明治19年)内務省からの辞令でドイツ留学 33歳ごろ
             コッホ研究室に入り細菌学を研究
1889年(明治22年)破傷風菌の純粋培養に成功
1890年(明治23年)破傷風血清療法の確立

1892年(明治25年)帰国。芝公園内に私立伝染病研究所を設立 39歳ごろ
             翌年、わが国初のサナトリウムを開設
1894年(明治27年)ジフテリア抗血清の製造および治療を開始
             ペスト菌を発見

1915年(大正4年)恩賜財団 済生会病院 初代院長に就任 62歳ごろ
1917年(大正6年)慶応義塾大学医学科を創設、初代科長に就任
            翌年、社団法人北里研究所を設立、所長に就任

1923年(大正12年)日本医師会を創設、初代会長に就任 70歳ごろ
1931年(昭和6年)脳溢血で逝去 



新紙幣の顔となる人。
医学部を卒業、臨床よりも意義があると感じて、公務員となった。
各地に出張して公衆衛生の事情を視察。

アヒル、ハエ、水質などを調査・病原を報告するうち、
論文が認められてドイツへ留学した。

誰もできなかった破傷風菌の純粋培養は、
破傷風菌の、酸素を嫌い高温でも死滅しない性質に着目
したことで成功した。



【破傷風・ジフテリアの血清療法について】
血清とは、血液を遠心分離した上澄みから凝固因子を除いたもの。

血清療法とは、菌体を動物に少しずつ注入して抗体を作り、
動物から採取した血液を遠心分離して血清を取り出し、
患者に注射する治療法。



ドイツ留学時代に若くして名声を得ていたが、
帰国後に順風満帆とはいかず、さまざまな困難があったようだ。

まず私立伝染病研究所を立てる際に、地域住民からの猛反発があった。
その反対運動を鎮めたのは福沢諭吉の、情に訴える新聞論説文だった。
もちろん政府も研究所設立を後押しした。

また大正3年には北里に断りなく、研究所が文部省の管轄になりそうになった。
後押ししてくれたはずの政府の、急な方針転換である。

そのときも、すでに故人だった福沢の「まさかのために、お金をためておけ」
という助言が活きて、旧研究所は手放し、新研究所を建てることができた。

北里は恩を感じ、後に慶應義塾の医学科創設に全面協力した。
また大正3年にできた新研究所の創設50年を記念して、
1960年代に北里大学が設立された。



(感想)
若いころは軍人志望で、勉強よりも体を鍛えていたそうだ。
政治家になる道も考えて、学生時代は弁論部にいたようだ。
軍人・政治家というのは、世の流行に流されていたきらいがある。

それが医学部に入ったいきさつには諸説ある。
この本では、オランダ人の恩師から諭されたと書いてある。

いずれにせよ世の中の役に立つことを考えた人だった。
人から受けた恩も忘れなかった。

負けず嫌いな人であったようだから、新紙幣の件は
「私の弟子の野口英世より後なのか?それは屈辱だ。断る!」
と、言いたいかもしれない。
#6 やぎ2024/01/23 19:11
フジテレビ ドラマ 『君が心をくれたから』

私が気になっているだけで、オススメではない。



謎の男(斎藤工)と取引して、好きな人の命を救うのと引き換えに
自らの五感を1つずつ失っていく女性(永野芽郁)。
第3話が終わったところで、すでに味覚が失われている。

女性はお菓子職人(パティシエ)を目指したが挫折した過去を持つ。
師匠の厳しい指導に心が折れてしまったからだ。

味覚を失った今になって
「どうして、もっと頑張らなかったのか、
どうして、あのとき簡単にあきらめてしまったのか」
と、泣いて後悔する。

次に失うのは嗅覚。
視覚や聴覚でなくてホッとした、と言う女性に
謎の男は
「嗅覚は、ただにおいを感じるだけのものではありません。
そこには、もっと大切な意味があります」
と言う。

続きが気になる。
私も老化で、いろいろ思うようにいかなくなってきた。
だから身につまされる。



そして私は、自分が盲学校を見学したことがあったのを思い出した。
校舎内で授業の見学をして、学校案内のスライドを見た。

確か幼稚園から高校まである学校で、
幼稚園児は大きなサイコロで点字を学んでいた。
6面のそれぞれにアップリケか何かで凹凸をつけ、
触って点字を学ぶ。
大きくなると白杖歩行の訓練がある。

体育で走るときは校庭に長いロープを張っておき、
片手でロープに触れながら走る。

見え方はいろいろで、比較的よく見える人もいる。
少し文字は大きいが、晴眼者と同じ教科書や
パソコン画面で学習する人もいる。




なんてことをすっかり忘れていた。
さて、主人公は五感のすべてを本当に失うのだろうか。
最後まで見ないと、なんとも言えない。
#5 やぎ2024/01/19 18:24
「シェイクスピア物語集」より「マクベス」 2009年発行 偕成社
(ジェラルディン・マコックラン著 金原瑞人 訳)

(オビの文)
教養としてこれだけは知っておきたいシェイクスピア作品10本。

(カバーの文)
シェイクスピアの芝居は四百年の時を超えて
いまでも世界で繰り返し上演されています。
それほどまでに人びとに愛されるシェイクスピア作品の
魅力とはなんでしょうか。

名文で知られるイギリスの女流作家ジェラルディン・マコックランが、
シェイクスピアの台詞を活かしながら、そのエッセンスを物語化し、
魅力の本質にせまります。




「マクベス」

・登場人物
ダンカン王
マクベス(武将。ダンカンの部下)
マクベス夫人(マクベスの妻)
3人の魔女
その他

(感想)
シェイクスピア作品は37作だそうだ。
この本には、そのうち10作が載っている。

戯曲を物語風に直して、読みやすく書かれたダイジェスト本というだけで、
地図や相関図、詳しい解説などは無いから、分かりやすくはない。



「マクベス」では魔女がおごそかでなく、今風にいうと
3人でわちゃわちゃしていて、その様子がかえって怖い。

なまじ魔女の最初の予言が当たったものだから、
マクベス夫人の胸に野望が燃え、
邪魔者は次々と消されていく。

マクベス夫人の極悪ぶりが見どころなのだろう。
私は「予言を聞くのは、そこまでにしておけ」と
魔女に突き放されて、
拠り所を失いそうになるところが怖かった。

マクベス夫人が亡くなり、この本では
「どうすればいいのか、
それまではいつも妻が指示してくれていたのだ」
とマクベスの絶望が書かれている。
拠り所を失くす恐怖がここにもある。



また、魔女のわちゃわちゃは目に見えるようだが、
最後のほう、王冠をかぶった7人の男の子の幻影が現れるシーンは、
舞台でどのように表現するのか興味がわいた。

この本で興味を持って、劇(動画)を見るのもいいし、
原作の戯曲を翻訳で読むのもいいし、
少しだけ原文(英語)で読んでみてもいい。

私は「マクベス」の解説動画を見た。
いろいろな楽しみ方ができそうだと思った。
#4 やぎ2024/01/12 18:13
「マンガで完読 どん底」 ゴーリキー原作 横井謙仁 漫画(2009年 日本文芸社)

(カバーの文)
「人間は憐れむものじゃない
尊敬すべきものなんだ

20世紀初頭の帝政ロシアは極度の経済危機に陥り、
市民の生活は困窮。
ある貧しい宿では、泥棒や自称男爵、イカサマ師ら、
人生をあきらめた人々が暮らしていた。

そこへいわくありげな巡礼者が現れ、
皆に希望を説き始めたことから・・・。

社会主義リアリズム文学の創始者・ゴーリキーの
名作戯曲を漫画化。」



(感想)
登場人物は、宿の住人を中心とした貧しい人たちと、宿の家主一家、そこへ現れる巡礼の老人。

カバーの文は誤解を招くと思う。
カバーの文の冒頭の「人間は~」は巡礼の老人が説いたのではなく、貧しい人たちの中の一人が言ったことだ。
巡礼が身近な困っている人を助けようとしていたのに対し、貧しい人の一人が「人間は憐れむものじゃない~」で言っている「人間」は、ある1人の個人のことではなく、個人の集合体の(マクロ的な)「人間というものは~」だと思う。

巡礼の老人は最後まで謎の人物で終わっていると思う。
巡礼にそそのかされて、今の境遇を脱しようとした者ほど、更に不幸になっているように思える。

宿の住人も、宿の中で作業してわずかに稼ぎのある者や、外に働きに出る者もいる。
職があっても時々イカサマ師の片棒を担いでみたり、なかなか柔軟で面白かった。

前に書いた「ゴードン・スミス」と同じく、嘘について書かれていた。
「巡礼の老人が語る希望は嘘だった、でも嘘がないとやっていけない人もいる」というのだ。

この本(マンガ)から教訓を拾うとすれば、自分の行先を人から教えてもらわず自分で考えよう、嘘が必要ないほど強い人になろう、だろうか。
#3 やぎ2024/01/05 17:31
「ゴードン・スミスのニッポン仰天日記」 (荒俣 宏 翻訳 1993年初版)

(本のカバーの文)
「英国の富豪ナチュラリストとして名を知られたリチャード・ゴードン・スミス(1858~1918)は、みずからの離婚問題からのがれるために長い東洋旅行に出たのであった。

しかしオリエントの驚異にみちた風物は、根が物好きのイギリス人の好奇心に火をつけ、微に入り際にうがった見分メモを書かせることになった。

そしてゴードン・スミスが最もめざましいワンダーに出会った国こそ日本だったのである。」



(感想)
1898年(明治31年)~1907年(明治40年)までの英国人による日記・見聞録。
明治の日本の写真、絵が満載で楽しく読めた。
写真は著者が撮ったものと絵葉書。絵は画家を雇って描かせたそうだ。

日露戦争にはサラッと触れた程度だった。
スミスが夢中になったのは寺の門前市で見たクツワムシ、キリギリスなどの鳴く昆虫の屋台や、日本の生け花の手法だ。

かねてから私が気になっていた、日本人がインタビューに答えるとき悩みや煩いも微笑んで話す癖については、スミスは好ましいものと書いていて意外だった。
多少の噓があったとしても笑顔のほうが好きだ、と書いている。

図書館の返却期限を延長しても、まだ読み終えることができなかった。
途中だが終わりにする。
#2 やぎ2023/12/30 23:08
第65回 日本レコード大賞
Mrs. GREEN  APPLE  「ケセラセラ」

音楽番組で何度か見かけていたグループ。
きれいにお化粧して歌っている人が、男性か女性か?
それが気になって、いつも(ほんの数回だが)ジッと見てしまった。

いわゆるロックスターのお化粧とは違い、
普通の女性のお化粧の感じだ。

ジッと見てもわからず、声を聴いてもわからなかった。
そのうちお名前を知って、性別がわかった。
歌う人の性別を気にする自分に驚いた。

大賞を受賞した後は、3人ともイケメンに見えたのが不思議だった。

レコード会社はユニバーサルミュージックだそうだ。
多国籍音楽会社なのだそうだ。
成り立ちには、非常に複雑な経緯が書いてあった。
日本では昔のポリドール、と知ってやっとピンときた。

一応、知っていたグループが受賞したので書いてみたが、
私の頭は、かなりのアップデートが必要なようだ。
#1 やぎ2023/12/30 19:04
作成。
17件

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