コミュニティ

季節観の会

やぎ2023/12/15 08:55
タグ:[] コメント:[104]


二十四節季と七十二候に心惹かれました。
ある当用日記帳の付録ページがきっかけでした。
皆さまにいろいろ教えていただければと思います。

カキコミは御自由です。
コメントに返信は遅くなるかもです。

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#104 やぎ2024/11/17 21:23
金盞香  (きんせんかさく)
水仙の花が咲き始める頃。

マリーゴールドに似た花の「キンセンカ(金盞花)」ではなく、金盞「香」はスイセン(水仙)の花を指しています。
水仙の花の中央には金の盞(さかずき)のような副花弁があり、香りがよい花なので「香」と書いて「咲く」と読むそうです。

水仙は日本から中国に伝えられ、中国で「水辺に咲き香りがよく、姿は仙人を思わせる花」とされたことから水仙の名がついたのだそうです。

水仙は水辺でうつむきがちに咲き、学名はナルキッソスといいます。
ギリシャ神話に出てくる、湖に自分の顔を映して見とれ、自分に恋をして水仙の花になってしまったナルキッソスは、ナルシストの語源とされています。

#103 やぎ2024/11/12 07:09
地始凍 (ちはじめてこおる)
大地が初めて凍る頃。

冬の本番はまだまだですが、朝晩は冷え込むようになりました。一方で、晴れると日中は案外あたたかく、ポツンと咲く花を見かけたりします。「返り花」というそうです。


11月15日は七五三です。
この日になったのは、二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日)に当たり、何事をするにも吉であるとされたためなのだそうです。秋の収穫が終わり、神に収穫を感謝するとともに子供の健やかな成長を祈ったのが始まりだそうです。3歳・5歳・7歳に行う意味は以下のようです(諸説あります)。

 
・数え年3歳(満年齢2歳になる年)の女児が、3歳までの髪を剃る習慣を終了する「髪置き」を行う儀式
・数え年5歳(満年齢4歳になる年)の男子が「袴着(袴儀)」(袴を着用し始める儀)を行う儀式
・数え年7歳(満年齢6歳になる年)の女子が、付け紐の着物を卒業し、大人と同じ幅の広い帯を結び始める「帯解き」(または「紐解き」)の儀式
 

千歳飴 千年まで長生きしてほしいという思いをこめて「千歳飴」と名づけられ、江戸時代に売られたものがはじまりといわれています。

#102 melon2024/11/09 17:42
山茶花は真冬の花だと思っていました。垣根に雪が積もっていても、赤い花が咲いていると心が温かくなります。ほとんどほったらかしなので、肥料をあげましょう。
#101 やぎ2024/11/07 09:10
melonさん
お庭に山茶花、素敵です^^
「冬には冬の花で、お客様をお出迎え」と書いてあったページがあって、それも追加したいと思ってPCを開いたら、melonさんのコメントが届いていました。赤文字で追加しています。よかったらお読み下さい。

#100 melon2024/11/07 08:43
やぎさん おはようございます。
わが家の垣根の山茶花が一つ咲いて、眺めていたところでした。なるほど 立冬に咲き始めるのですね。冬の花のイメージがあったので、今年は咲きはじめが早いなと思っていたのですが、納得しました。ありがとうございます{#emotions_dlg.hirameita}
  
#99 やぎ2024/11/07 07:13
立冬です。

山茶始開 (つばきはじめてひらく)
サザンカの咲く頃。

つばきと読みますが、サザンカのことだそうです。
この頃、生け垣の緑に ポツンポツンと見え隠れする、赤やピンクや白のまるい花・・・それがサザンカ(山茶花)です。貴重な冬の花です。
お客様をお迎えするために、冬の庭にも いろどりを・・・の気持ちを込め、お庭にサザンカを植えるかたもいらっしゃるようです。

サザンカは、ツバキ科ツバキ属で、日本原産の花だといいます。
『サザンカ』という呼び名は、「 山茶花( さんざか)」が転訛したものといわれています。山の茶の花、という意味で、「チャ」の花に似ていて、葉をお茶としたからという説があります。


サザンカは冬のはじめから寒さ厳しい2月頃まで咲き、ツバキはおもにその後から4月頃まで。またサザンカは、花びら一枚ずつばらばらに散るのに対して、ツバキは咲いたままの花のカタチでぽとっと落ちます。


この時期、春菊が多く出回ります。
春に花が咲くことから春菊と呼ばれます。関西では「菊菜」と呼びます。

春菊は栄養豊富で、
β-カロチンはほうれんそうや小松菜を上回る含有量で、抗酸化作用や肌の老化防止などの効果が期待できます。
また、独特の香りの成分α-ビネンやベンツアルデイドには、胃腸の働きを促進して消化吸収を良くしたり、痰を止め咳を鎮める作用があります。
がん予防、骨粗しょう症予防、貧血の予防・改善にも効果があるそうです。
#98 やぎ2024/11/02 07:10
楓蔦黄  (もみじ つた きばむ)
楓(かえで)や蔦(つた)の葉が色づく頃。

楓蔦黄・・・字面が美しい七十二候です。
紅葉(こうよう)は9月頃に北海道の大雪山(たいせつざん)から始まるそうです。


・カエデとモミジの違い
楓(カエデ) 葉が大きめで切れ込みが浅い
紅葉(モミジ) 葉が小さめで切れ込みが深い

カエデは植物の名前。葉の形がカエルの手に似ていることから「カエルデ→カエデ」となった。
モミジは元々は紅葉する現象を言った。「もみづ」という動詞から。葉が色づく様子をさした。


・蔦の種類
夏蔦 秋になると紅葉し、冬に落葉する。ブドウ科。

冬蔦 冬になっても落葉せず、常に緑色のもの。秋に、ほんの少し色づくものもある。ウコギ科。

甲子園の蔦は夏蔦だそうです。改修工事をした影響でいったん撤去され、植え替えたものがまだ育ちきらず、今は蔦は少ないそうです。
ウチの近所の高校のフェンスにも、甲子園の蔦が絡まっていたような記憶があります。出場した記念に、許可を得て頂いたのだと思います。今度は、よく見てみよう・・・。
#97 やぎ2024/10/28 06:59
霎時施 (こさめときどきふる)
ぱらぱらと通り雨のように雨が降る頃。


「こさめ()」は小雨ではなく、四季折々に降る通り雨のことなのだそうです。

さあっと雨が降ったかと思えば、すぐにやみ、青空が顔をのぞかせる。

秋から冬にかけて降るこのような雨を時雨(しぐれ)といいます。しぐれの読みは「しばらく暗い」など、一時的な暗さからきているといわれています。
時雨(じう)と読む場合の意味は文字通り「時を得て、程よく降る雨」です。


初時雨(はつしぐれ)は立冬を迎えて最初に降る雨のことなのだそうです。冬の始まりを告げる雨です。

料理の「時雨煮(しぐれに)」は貝や牛肉を生姜で煮た佃煮をさしますが、具になる蛤(はまぐり)の旬と時雨の季節が重なっていたからとも。味がさっぱりしていて口の中を時雨のようにあっさりと通りすぎていくからともいわれています。

#96 やぎ2024/10/23 06:59

霜降(そうこう)です。
このひとつ前の二十四節気「寒露」は、寒くても凍っていない露(つゆ)でしたが、「霜降」の露では凍って霜(しも)になります。
「霜降」の節から「立冬」まで(10月半ば~11月末)に吹く北風は「木枯らし・木枯し」と呼ばれます。木枯しは冬型の気圧配置になったことを示す、風の現象だそうです。この時期は、ひと雨ごとに気温が下がっていきます。


霜始降
 (しもはじめてふる)
朝夕の冷え込みから土や草に霜が付く時期。

初霜をこの時期に見られるのは北国の地域で、12月になってから見られることが多いようです(東京の初霜の平均は12月20日)。
霜の結晶は、よく見ると雪の結晶に似た、きれいな模様をしているそうです。晴れた日の翌朝にできやすいそうです。

#95 やぎ2024/10/18 07:03
蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)
秋の虫が戸口で鳴き始める頃。

蟋蟀
この字を元はコオロギと読んだそうです。この字の読みの入れ替わりの経緯には 諸説あり、研究の対象になっているそうです。
“キリギリス”は、コオロギなど秋に鳴く虫の総称だとしているページもありました。

寒くなって虫の命が終わりに近く、だんだん弱って暖を求め戸口の近くまでやってくる様子は淋しいようですが、これは「
晩秋になり、虫が戸口に来るほど秋が深まり、冬が迫っていますよ、冬支度をしましょう」と、促す意味の七十二候なのだそうです。
#94 やぎ2024/10/13 06:12
菊花開 (きくのはなひらく)
菊の花が咲き始める頃。


この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。
旧暦9月9日は五節句の一つの重陽(ちょうよう)の節句です。新暦では今頃の10月中旬にあたり、菊の見ごろです。

菊は薬草として奈良時代に中国から伝わったそうです。霊力を持つ花と信じられていました。重陽の節句に菊の花を生けたり、邪気払いに菊の香りを移した菊酒を飲んで、不老長寿を願います。


●五節句とは、
1月7日の人日(じんじつ・古代中国の風習で占いをする日。日本では春の七草粥を食べて、無病息災を願う日)
3月3日の上巳(じょうし・桃の節句)
5月5日の端午(こどもの日)
7月7日の七夕
9月9日の重陽(ちょうよう・新暦9月9日は菊の季節と合わないので、すたれてしまいました)



菊は葬送の花であったり、墓前に捧げる花というイメージがありますが、これは西洋の習慣が日本に入ってきたからだそうです。桜が春を代表する花であるのに対し、もともと菊は日本の秋を象徴する花でした。

花びらを食せば美味、花の姿を鑑賞すれば美麗とごく身近にありながらも、実に奥深く、五感で感じ取れる花です。全国各地の菊花展などに行かれてみてはいかがでしょう。


明治神宮 秋の大祭奉祝 菊花展
会場:明治神宮
開催期間:2024年10月25日(金)~11月23日(土・祝)開催時間:開門から閉門まで 
※10月と11月の開門時間は異なる
(11月3日は明治天皇の誕生日なのだそうです:内閣府HP 各「国民の祝日」について より)



●菊花紋について
菊花紋章きくかもんしょうは、菊の花をかたどった家紋の総称であって、天皇家の家紋というだけではなく、160に近い種類があるそうです。
天皇家の紋や、日本国発行の旅券は十六菊を使用していますが、変種も多く、たとえば自由民主党の党章は、十四影菊に自民字の丸だったりします。

#93 やぎ2024/10/08 06:18
寒露(かんろ)です。
寒露とは草花に降りる冷たい露のことだそうです。
もう晩秋に入りました。夏が終わったばかりのように感じますが・・・。七十二候の記事を拾っていた私には、こうした「ずれ」から気候変動を実感した1年になりました。


鴻雁来
 (こうがんきたる)
雁が(比較的暖かい)日本で冬を越すために、北方から飛来してくる頃。
4月9日ごろの「鴻雁北(こうがんかえる)」と対になっています。


9月17日ごろは『玄鳥去(つばめ さる)』の時季でした。
ツバメが去った後に、雁が北から日本に渡って来ます。


雁の仲間は隊列を組んでV字型になり、あるいは一直線になり、北極圏から日本の東北地方まで4000キロの長距離を飛来してきます。
夜間に渡ることが多いことから「月に雁」は書画の題材にされます。


V字型の隊列は長距離を飛来してくる為の知恵と工夫なのだそうです。
V字編隊で飛ぶことで、翼の動きで生まれた上昇気流が斜め後ろに飛ぶ鳥に伝わり、少ないエネルギーで飛ぶことができます。

先頭の雁は体力ある者が担うものの消耗度合いが大きいので、雁たちは、先頭を時折交代することで、隊列全体として遥かな長い距離を乗り越えて日本に飛来してくるのだそうです。
#92 やぎ2024/10/03 08:33
水始涸 (みずはじめてかる)
畦の水口を切って田んぼの水を抜き、稲穂の刈り入れの準備を始める頃。
(最近は七十二候で言われるよりも、早まっているそうです)

稲の穂が出ることを出穂と書いて(しゅっすい)と読むそうです。茎から1つでも籾が出たら、出穂なのだそうです。
出穂の30日後を目安に、田の水を抜くそうです。その10日後に稲刈りを始めます。

水を抜く意味は、土に酸素を触れさせ根の活性化を助けるため、土を乾かして稲が倒れるのを防ぐため、稲刈りのコンバイン作業をしやすくするため、などです。



穂が出ると、すぐに開花・受粉し、実(米)ができてきます。開花しているのは2時間だけで、穂先から始まって少しずつずれて、開花していくそうです。

出穂から実ができるまでの間に晴れて30℃以上の暑い日が続くと、良いお米ができます・・・とは、このところの米騒動のニュースで、よく聞かされた話です。
出穂期は品種によって、また気象や水稲の生育、栽培概要(移植時期、施肥等)によって異なるそうです。
#91 やぎ2024/09/28 07:12
蟄虫坏戸  (むしかくれてとをふさぐ)
虫たちが寒さを感じて越冬の支度をする頃。

3月初めの蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)と対になっています。
カマキリやコオロギは卵を産む。
チョウの幼虫はさなぎになる。
テントウムシやクワガタは成虫のまま木の根元で。
それぞれに冬を越す準備に入るそうです。

来年の日記帳を注文しました。表紙は干支のヘビです。
虫という字はヘビを象(かたど)った象形文字なのだそうです。

「虫」とは元々はヘビのことで、「蟄虫(冬ごもりする虫)」は、本来は昆虫でなく両生類や、爬虫類をさしているそうです。

虹(にじ)に虫編がついているのは「昔の人には、虹は大蛇が空で龍になったように見えたから」と書いてあるページがありました。

#90 やぎ2024/09/22 07:01
秋分です。
春分と同じように、太陽が真東からのぼり真西に沈みます。
昼と夜の長さが等しくなります。
秋分の日とその前後三日間を合わせた七日間が、秋のお彼岸です。



雷乃収声
 (かみなりすなわちこえをおさむ)
春から夏にかけて鳴り響いた雷が鳴らなくなってくる頃。

 
3月終わりころの「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」と対になる七十二候です。

雷は雲と雲、天と地の間に起きる放電現象なのだそうです。放電する時にひらめく火花が稲妻です。稲の結実のころに多いことから稲妻と言われるようになったそうです。
実際に大気中の窒素を雨とともに地中に流しこみ、植物の育成を助けています。

1909年、ドイツのカールスルーエ工科大学教授のフリッツ・ハーバーが窒素と水素から、アンモニアの合成に成功しました。
窒素は空気中にあるままでは生物に利用することができませんが、気体の窒素をアンモニウムイオン(アンモニアが水に溶けたもの)に変化させることができれば、利用が可能になるそうです。
そのアンモニウムイオンを元に、化成肥料が作られたそうです。

・イオン 電気を帯びた目に見えない微粒子
・アンモニウムイオン 脂溶性のため細胞膜を通過する
#89 やぎ2024/09/18 16:54
2004年9月17日の夜は十五夜で、中秋の名月が各地で見られたそうです。
動画で出ていると思います。

旧暦の毎月15日の夜を十五夜といいます。十五夜の次は十六夜(いざよい)、その次の日は立待月(たちまちづき)。
そのまた次の日は「居待月(いまちづき)」、そして「寝待月(ねまちづき)」「更待月(ふけまちづき)」「有明月(ありあけづき)」と続くそうです。
 *「THE GATE 12.com 月齢・満ち欠けごとの月の呼び名」で検索!
#88 やぎ2024/09/17 07:01
玄鳥去 (つばめさる)
春先に日本にやってきたツバメが、子育てを終え南に帰る頃。

春の到来を告げる4月5日頃の「玄鳥至(つばめきたる)」と対になります。

春は一羽ずつ飛んでくるツバメたちですが、帰りは数千から数万の大集団でオーストラリアや東南アジアへ帰っていくそうです。 ツバメは気温に関係なく、日照時間の長さを感知して渡りを開始します。

ツバメは毎年ほぼ2回子育てをしますが、最初に巣立った一番子がお兄さんお姉さんとして二番子たちを外敵から守る行動を見せるそうです。
ツバメが旅立つのは、曇りの日か小雨の日です。天敵に弱いツバメたちは、狙われることがないように、あえて雲におおわれた天候の悪い日を選び、数千㎞にもなる距離を飛んでいきます。
#87 やぎ2024/09/13 10:38
セキレイは身近によく来てくれますね^^
前に住んでいた所ではカラスと鳩とスズメ、川沿いにカモメがいたくらいで、その他の鳥は今の町にきてから見るようになりました。

私は鶺鴒というとGACKTの曲ですが、ぎむれっとさんは、さすが格調高いですね!娘がピアノ習っていたので、私自身は、本に見覚えがあるな~くらいです。
#86 ぎむれっと2024/09/12 21:19
セキレイてかわいいですよね^^
ちょこちょこ、地面を歩いているの見かけます。
色合いが好きです。しまえながと桜文鳥合わせたみたいな・・・。
飛ぶ時も、羽を広げてピピッ、スーって滑って、ピピッ、みたいなぎこちない感じが好き^^

ブルグミュラーの練習曲に、セキレイっていうのがあって
1年生のころかな~好きな曲でした。
(短くて)


#85 やぎ2024/09/12 06:53
鶺鴒鳴 (せきれいなく)
セキレイの声が空に響く頃。

セキレイは体長20センチほどのペンギンに似た色合いの小鳥です。
雄のセキレイは、今頃、パートナーを探して綺麗な声でさえずるそうです。
 

長い尾をしきりに上下に振り、地面を叩くように歩くしぐさがセキレイの特徴なのだそうです。その姿から「石たたき」や「庭たたき」とも呼ばれます

江戸時代には、剣の世界で北辰一刀流を名乗った千葉周作が、鶺鴒が尻尾を振ってリズムを取る動きを参考にして、新しい流儀に取り入れました。
鶺鴒による尻尾の動きを剣法に模して、緊張を解いて剣を自在に使える工夫を凝らし、「鶺鴒の剣」としました。


***************************************
前回に書いた積乱雲の件、群馬で大雨だったそうです。被害はニュースになっておらず、幸いと思っております。
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