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やぎ2023/12/30 19:04
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本を読んだり動画を見たりした感想をメモしておきたい。
・・・と思ったとき、気軽に書き込んでください。

レスなしでお願いします。

(以下 2024/11/1に追記)
レスなしに、ご協力お願いします☆

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#7 やぎ2024/01/28 10:07
北里柴三郎の生涯 砂川幸雄 著 2003年発行 NTT出版

1853年(嘉永5年)熊本県生まれ
1883年(明治16年)東京大学医学部を卒業
             内務省衛生局に奉職

1885年(明治19年)内務省からの辞令でドイツ留学 33歳ごろ
             コッホ研究室に入り細菌学を研究
1889年(明治22年)破傷風菌の純粋培養に成功
1890年(明治23年)破傷風血清療法の確立

1892年(明治25年)帰国。芝公園内に私立伝染病研究所を設立 39歳ごろ
             翌年、わが国初のサナトリウムを開設
1894年(明治27年)ジフテリア抗血清の製造および治療を開始
             ペスト菌を発見

1915年(大正4年)恩賜財団 済生会病院 初代院長に就任 62歳ごろ
1917年(大正6年)慶応義塾大学医学科を創設、初代科長に就任
            翌年、社団法人北里研究所を設立、所長に就任

1923年(大正12年)日本医師会を創設、初代会長に就任 70歳ごろ
1931年(昭和6年)脳溢血で逝去 



新紙幣の顔となる人。
医学部を卒業、臨床よりも意義があると感じて、公務員となった。
各地に出張して公衆衛生の事情を視察。

アヒル、ハエ、水質などを調査・病原を報告するうち、
論文が認められてドイツへ留学した。

誰もできなかった破傷風菌の純粋培養は、
破傷風菌の、酸素を嫌い高温でも死滅しない性質に着目
したことで成功した。



【破傷風・ジフテリアの血清療法について】
血清とは、血液を遠心分離した上澄みから凝固因子を除いたもの。

血清療法とは、菌体を動物に少しずつ注入して抗体を作り、
動物から採取した血液を遠心分離して血清を取り出し、
患者に注射する治療法。



ドイツ留学時代に若くして名声を得ていたが、
帰国後に順風満帆とはいかず、さまざまな困難があったようだ。

まず私立伝染病研究所を立てる際に、地域住民からの猛反発があった。
その反対運動を鎮めたのは福沢諭吉の、情に訴える新聞論説文だった。
もちろん政府も研究所設立を後押しした。

また大正3年には北里に断りなく、研究所が文部省の管轄になりそうになった。
後押ししてくれたはずの政府の、急な方針転換である。

そのときも、すでに故人だった福沢の「まさかのために、お金をためておけ」
という助言が活きて、旧研究所は手放し、新研究所を建てることができた。

北里は恩を感じ、後に慶應義塾の医学科創設に全面協力した。
また大正3年にできた新研究所の創設50年を記念して、
1960年代に北里大学が設立された。



(感想)
若いころは軍人志望で、勉強よりも体を鍛えていたそうだ。
政治家になる道も考えて、学生時代は弁論部にいたようだ。
軍人・政治家というのは、世の流行に流されていたきらいがある。

それが医学部に入ったいきさつには諸説ある。
この本では、オランダ人の恩師から諭されたと書いてある。

いずれにせよ世の中の役に立つことを考えた人だった。
人から受けた恩も忘れなかった。

負けず嫌いな人であったようだから、新紙幣の件は
「私の弟子の野口英世より後なのか?それは屈辱だ。断る!」
と、言いたいかもしれない。
#6 やぎ2024/01/23 19:11
フジテレビ ドラマ 『君が心をくれたから』

私が気になっているだけで、オススメではない。



謎の男(斎藤工)と取引して、好きな人の命を救うのと引き換えに
自らの五感を1つずつ失っていく女性(永野芽郁)。
第3話が終わったところで、すでに味覚が失われている。

女性はお菓子職人(パティシエ)を目指したが挫折した過去を持つ。
師匠の厳しい指導に心が折れてしまったからだ。

味覚を失った今になって
「どうして、もっと頑張らなかったのか、
どうして、あのとき簡単にあきらめてしまったのか」
と、泣いて後悔する。

次に失うのは嗅覚。
視覚や聴覚でなくてホッとした、と言う女性に
謎の男は
「嗅覚は、ただにおいを感じるだけのものではありません。
そこには、もっと大切な意味があります」
と言う。

続きが気になる。
私も老化で、いろいろ思うようにいかなくなってきた。
だから身につまされる。



そして私は、自分が盲学校を見学したことがあったのを思い出した。
校舎内で授業の見学をして、学校案内のスライドを見た。

確か幼稚園から高校まである学校で、
幼稚園児は大きなサイコロで点字を学んでいた。
6面のそれぞれにアップリケか何かで凹凸をつけ、
触って点字を学ぶ。
大きくなると白杖歩行の訓練がある。

体育で走るときは校庭に長いロープを張っておき、
片手でロープに触れながら走る。

見え方はいろいろで、比較的よく見える人もいる。
少し文字は大きいが、晴眼者と同じ教科書や
パソコン画面で学習する人もいる。




なんてことをすっかり忘れていた。
さて、主人公は五感のすべてを本当に失うのだろうか。
最後まで見ないと、なんとも言えない。
#5 やぎ2024/01/19 18:24
「シェイクスピア物語集」より「マクベス」 2009年発行 偕成社
(ジェラルディン・マコックラン著 金原瑞人 訳)

(オビの文)
教養としてこれだけは知っておきたいシェイクスピア作品10本。

(カバーの文)
シェイクスピアの芝居は四百年の時を超えて
いまでも世界で繰り返し上演されています。
それほどまでに人びとに愛されるシェイクスピア作品の
魅力とはなんでしょうか。

名文で知られるイギリスの女流作家ジェラルディン・マコックランが、
シェイクスピアの台詞を活かしながら、そのエッセンスを物語化し、
魅力の本質にせまります。




「マクベス」

・登場人物
ダンカン王
マクベス(武将。ダンカンの部下)
マクベス夫人(マクベスの妻)
3人の魔女
その他

(感想)
シェイクスピア作品は37作だそうだ。
この本には、そのうち10作が載っている。

戯曲を物語風に直して、読みやすく書かれたダイジェスト本というだけで、
地図や相関図、詳しい解説などは無いから、分かりやすくはない。



「マクベス」では魔女がおごそかでなく、今風にいうと
3人でわちゃわちゃしていて、その様子がかえって怖い。

なまじ魔女の最初の予言が当たったものだから、
マクベス夫人の胸に野望が燃え、
邪魔者は次々と消されていく。

マクベス夫人の極悪ぶりが見どころなのだろう。
私は「予言を聞くのは、そこまでにしておけ」と
魔女に突き放されて、
拠り所を失いそうになるところが怖かった。

マクベス夫人が亡くなり、この本では
「どうすればいいのか、
それまではいつも妻が指示してくれていたのだ」
とマクベスの絶望が書かれている。
拠り所を失くす恐怖がここにもある。



また、魔女のわちゃわちゃは目に見えるようだが、
最後のほう、王冠をかぶった7人の男の子の幻影が現れるシーンは、
舞台でどのように表現するのか興味がわいた。

この本で興味を持って、劇(動画)を見るのもいいし、
原作の戯曲を翻訳で読むのもいいし、
少しだけ原文(英語)で読んでみてもいい。

私は「マクベス」の解説動画を見た。
いろいろな楽しみ方ができそうだと思った。
#4 やぎ2024/01/12 18:13
「マンガで完読 どん底」 ゴーリキー原作 横井謙仁 漫画(2009年 日本文芸社)

(カバーの文)
「人間は憐れむものじゃない
尊敬すべきものなんだ

20世紀初頭の帝政ロシアは極度の経済危機に陥り、
市民の生活は困窮。
ある貧しい宿では、泥棒や自称男爵、イカサマ師ら、
人生をあきらめた人々が暮らしていた。

そこへいわくありげな巡礼者が現れ、
皆に希望を説き始めたことから・・・。

社会主義リアリズム文学の創始者・ゴーリキーの
名作戯曲を漫画化。」



(感想)
登場人物は、宿の住人を中心とした貧しい人たちと、宿の家主一家、そこへ現れる巡礼の老人。

カバーの文は誤解を招くと思う。
カバーの文の冒頭の「人間は~」は巡礼の老人が説いたのではなく、貧しい人たちの中の一人が言ったことだ。
巡礼が身近な困っている人を助けようとしていたのに対し、貧しい人の一人が「人間は憐れむものじゃない~」で言っている「人間」は、ある1人の個人のことではなく、個人の集合体の(マクロ的な)「人間というものは~」だと思う。

巡礼の老人は最後まで謎の人物で終わっていると思う。
巡礼にそそのかされて、今の境遇を脱しようとした者ほど、更に不幸になっているように思える。

宿の住人も、宿の中で作業してわずかに稼ぎのある者や、外に働きに出る者もいる。
職があっても時々イカサマ師の片棒を担いでみたり、なかなか柔軟で面白かった。

前に書いた「ゴードン・スミス」と同じく、嘘について書かれていた。
「巡礼の老人が語る希望は嘘だった、でも嘘がないとやっていけない人もいる」というのだ。

この本(マンガ)から教訓を拾うとすれば、自分の行先を人から教えてもらわず自分で考えよう、嘘が必要ないほど強い人になろう、だろうか。
#3 やぎ2024/01/05 17:31
「ゴードン・スミスのニッポン仰天日記」 (荒俣 宏 翻訳 1993年初版)

(本のカバーの文)
「英国の富豪ナチュラリストとして名を知られたリチャード・ゴードン・スミス(1858~1918)は、みずからの離婚問題からのがれるために長い東洋旅行に出たのであった。

しかしオリエントの驚異にみちた風物は、根が物好きのイギリス人の好奇心に火をつけ、微に入り際にうがった見分メモを書かせることになった。

そしてゴードン・スミスが最もめざましいワンダーに出会った国こそ日本だったのである。」



(感想)
1898年(明治31年)~1907年(明治40年)までの英国人による日記・見聞録。
明治の日本の写真、絵が満載で楽しく読めた。
写真は著者が撮ったものと絵葉書。絵は画家を雇って描かせたそうだ。

日露戦争にはサラッと触れた程度だった。
スミスが夢中になったのは寺の門前市で見たクツワムシ、キリギリスなどの鳴く昆虫の屋台や、日本の生け花の手法だ。

かねてから私が気になっていた、日本人がインタビューに答えるとき悩みや煩いも微笑んで話す癖については、スミスは好ましいものと書いていて意外だった。
多少の噓があったとしても笑顔のほうが好きだ、と書いている。

図書館の返却期限を延長しても、まだ読み終えることができなかった。
途中だが終わりにする。
#2 やぎ2023/12/30 23:08
第65回 日本レコード大賞
Mrs. GREEN  APPLE  「ケセラセラ」

音楽番組で何度か見かけていたグループ。
きれいにお化粧して歌っている人が、男性か女性か?
それが気になって、いつも(ほんの数回だが)ジッと見てしまった。

いわゆるロックスターのお化粧とは違い、
普通の女性のお化粧の感じだ。

ジッと見てもわからず、声を聴いてもわからなかった。
そのうちお名前を知って、性別がわかった。
歌う人の性別を気にする自分に驚いた。

大賞を受賞した後は、3人ともイケメンに見えたのが不思議だった。

レコード会社はユニバーサルミュージックだそうだ。
多国籍音楽会社なのだそうだ。
成り立ちには、非常に複雑な経緯が書いてあった。
日本では昔のポリドール、と知ってやっとピンときた。

一応、知っていたグループが受賞したので書いてみたが、
私の頭は、かなりのアップデートが必要なようだ。
#1 やぎ2023/12/30 19:04
作成。
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