5月で91歳になる母の認知は猛スピードで進んでいく。去年は施設を2回移った。1回目の転居先の特養で1日中車椅子に乗る事を強制され、足腰をダメにされた。職員の大声がずっと鳴り響き精神的にもかなり不安定になった。ブツブツ一人事を言ったり幻覚も出ていた。食事をこぼすからと、全てのおかずをみじん切りにされ現物が何なのか分からない三色丼の様な食事。具のない醤油色のぬるい液体(みそ汁らしい) 母の補助をしながら食事風景を見ていると、食べない入居者は怒られてある程度、食べるまで部屋に帰れない。週一で会いに行くと「あなたの家の物置でいいから連れて行って」と泣いている。母はあっという間に廃人の様な見た目に変貌した。
こんな所には置いておけないと、なんとか別のグループホームを探し転居。車椅子のせいで自力で立つ事も歩く事も出来なくなった母。特養でのストレスがハンパなかった母に激しい介護拒否が出た。施設職員に罵声、時には手をあげると言う。風呂に入れている時にドアの外から様子を聞いていると「泥棒------‼」と母が叫んでいた(笑) なんでやねん。(´・ω・`) それでも入居者が少人数なので、以前とは比べ物にならない介護をして貰っている。施設のスタッフの「入居者の思いを理解したい」という気持ちを感じる、いい施設に入る事が出来た。4ヶ月が経過し母の足腰は奇跡の回復を遂げ今は驚きのスビートでスタスタ歩いている。
良かった。ひとまず良かった・・・
ただ、冒頭の通り認知進行はノンストップで、今や会話は殆どできない。変な声を出し続ける状態(アルツハイマー型の末期症状らしい) それでも遊びに行くとベットから起き上がって喜び、私の名前を呼ぶ。
それだけで、私はしみじみ幸せを感じている。