体育祭とか合唱際とか、楽しい思い出になる学校行事も
次男にかかっては たった2字で表現される程度のことでしかないらしい。
遠足どうだった?→普通。
合唱際どうだった?→別に。
こんな感じなので まぁいつものことなのだけど、
京都どうだった?→微妙。
えぇぇ じゃ、じゃぁ食べ物は?→微妙。
えっとえっと何が一番美味しかった?→ 班行動で食べたきつねうどん。
そかそかー^^
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次男はちいさいときから
心の機微や恫喝をあまり表に出さない子で
表面上は基本フラットをキープするようにしている様子。
感情の起伏を表に出したり熱くなることは
かっこ悪い と認識しているらしい。
私の彼いわく、次男は独立心が強く
自他の区別がきちんとできており
相談せずに独りでなんでも進めて行けちゃう子だから、
マメに相談してくる長男クンよりも気にかけてあげた方がいい。
俺がそうだったから 少しわかる。とのこと。
手出しはしなくていいんだ。自分でできるから。
だけど、できるからって放っておかれて平気ってもんでもないんだよ。
そういう子にはどうしてあげたらいいの?
ただ聞いてあげればいいんだよ。
今なにしてるの? どんな感じになってるの?
どうしようと思ってるの? って聞いてあげて、
ふーん、そっかー^^ って言ってあげたらいい。
ちゃんと答えてくれるはずだよ。
なるほど。
時々様子を尋ねることで、感心をもっているよ、信じているよ と
伝えることができるし、本人も見守ってもらえてると思えるのだな、きっと。
脱線した。 話を修学旅行に戻そう。
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担任の先生が、 「京都みやげなら “京ロール” がいいよ」
と教えてくれたらしい。
恐らく、次男は先生の周辺にかじりついて熱心に話をきいていたのではなく
少し離れた位置とか、小耳に挟むくらいで聞いたのだと思う。
内心で (そうか、京都のおみやげならバウムクーヘンが美味しいのか)
という情報をインプットし、それらしきものを買った。
ところが、すれ違う人がもっていた袋に 「京ロール」 の文字が。
自分が買ったものには印字は無く、
それで あぁ、違うものを買ったんだ と理解したそうだ。
この間、たぶん次男は この経緯を誰にも話さず、
だまーって こっそり落胆したに違いない。
それは残念だったねぇ と言うと、
うん。
と 応えた。
彼らしい感情の機微が いちばんの土産話かな。と思った。