朝9時半に家を出て、横須賀美術館に行ってきました。
「山本理顕展 コミュニティーと建築」を見てきました。
山本理顕さんはbbrの蜂屋さん、川村さんのお師匠さん。bbrとしてお二人が独立する前にかかわっていた埼玉の大学、それから教会が設計をお願いする直前までかかわっていたスイスのチューリッヒ空港もしっかりと展示されていました。
作品を絞ってじっくりと見ました。外部の階段とエントランスの配置や、階段と各部屋とのつながりなど、bbrさんの設計とも相通じるところがあるように感じられました。
蜂屋さんが今教えている大学も、解説を読むと、敷地の下を地下鉄が走っているということで、鉄道をまたぐような構造にしているそうです。その部分が街に開かれているようなスペースで、学生さんも集えるのですね。恵まれた環境だと感じました。そして閉鎖的ではない大学でした。
東雲キャナルコートも、広島の消防署も、設計のポリシーがしっかり伝わる建物だと感じました。
そして圧巻は、ザ・サークル チューリッヒ国際空港でした。
蜂屋さんが精魂込めてかかわっていたプロジェクト。ちょうどコロナ禍があり、その時に教会の仕事をお願いしたのでした。そんなあれこれを思い出しながら、じっくりと見てきました。
3時近くなって、美術館のレストランで、海を眺めながら遅めのランチをいただきました。キリッと冷えた白ワインで・・・至福の時間でありました。
Facebookには蜂屋さんの投稿がありました。昨日いらしたそうです。
自分がパワー全てをかけたプロジェクトが並んでいるのを見るとグっとくるものがある・・・と書かれていました。
展示を見ているだけでも圧倒されるのです。グッとくる・・・わかる気がしました。
私は、これらの設計を実際に形にした、施工会社もどんなにか大変なことだっただろう、とも想像しました。
大分、遠かったけれど、海に癒され、感性が刺激を受けた濃密な時間でした。
一人で思う存分楽しみました。
美術館も山本理顕の設計です。