今日明日と、1泊2日で夫は冬山訓練に行きました。大学山岳部の後輩2人を訓練するためです。自分が登りたい冬山は他にあるのでしょうけれど、彼らのレベルアップのために山域を選び、手弁当で出かけて行く夫・・・私たちも現役の学生時代はOBの方たちに同じようにお世話になっていたのだ、と今改めて思ったりします。登山道具を買ったり、ご馳走したり・・・私はちょっとおもしろくない気持ちもしたのですが、夫の経済の範囲の事だし、もう少し大らかな気持ちで居よう、と思いました。こんなOBが居なければ、部も存続していかないでしょう。
朝食は三男と2人。お父さんの毎日は充実していて幸せだと思うよ。と言っていました。そのうち八百屋さんが来て、私は駐車場へ買い物に・・・印伝のお財布にいそいそとお金を入れ替えてショッピングバッグの用意をしていたら、お母さんも財布1個で幸せそうだね。なんて言いながら三男は笑っておりました。
そうよ。母は幸せよ。(でも財布よりも君が笑ってよく話すことが幸せなのですよ。)
群馬の身内から不幸の連絡があり、31日に葬儀だそうです。夫と共に31日は帰郷することになりました。火葬場の都合なのだそうです。
押し迫ってから、思いがけないこともあるものです。
今年、夫はヒマラヤトレッキングに出かけてK2やナンガパルバットを目に焼き付けて帰って来ました。これは会社から手を引いて、リタイアしたら実現したい、とずっと言っていたことでしたが、私が倒れてしまったり、三男が退職して戻って来たりで、今年まで実現できなかったのです。そういう意味では、彼にとっては思い出深い年だったのだと思います。
それに、ずいぶん変わってくれたと思います。会社でも社長、家でも社長さんみたいだったのが、身体に沁みついたその性から、ずいぶん離脱してきたと感じます。これも今年の大きな出来事です。
同い年の大親友が亡くなったのも今年。夜中に救急病院に行ったりもしました。
来年の誕生日で70歳、古希になります。少しだけ、自分もスーパーマンでは無いし、老化もしている、という事を認識したようです。
以前よりずっと、二人での旅行や、ゴルフに積極的になりました。一緒に楽しもう、と言ってくれるのも嬉しい変化でした。
私は友人たちとの旅行や食事会など、今迄と同じように楽しんでいましたが、来年からは、もう少し夫との時間も大切にして、彼とももっと丁寧にかかわろう、と思っています。
彼と言う人が、どんなふうに年を重ねていくのか、家族とのかかわりはどうなっていくのか、隣に居て、私も一緒に歩みましょう。
2014年12月28日。乳癌の手術で入院した病院の窓から撮ったスカイツリー
あれから10年。今があることに感謝です。