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解体工事の手伝いで思い出したこと

2023/07/12 20:56jun
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新しい、仮の教会堂で祈祷会があり、出席した後、教会の解体工事の現場に行ってみました。費用を削減するために、自分たちでできる工事は、なるべく自分たちですることにしているのです。今やっているのはアスベストなどの心配がない、牧師先生のお住まいだった部分の解体です。夫と三男が連日通っていましたが、今日は私も参戦でした。

現場に私が到着したのは午前11時でした。その時すでに三男はギブアップして帰宅した後でした。身支度を整えて、夫と二人で12時までの1時間、黙々と作業をしました。

私は木材と石膏ボード、断熱材など素材ごとにまとめてゴミ袋、カラ袋に詰めて整理する作業をしていました。お昼休みを1時間はさんで、その後私は3時まで作業したのですが、とても暑くて疲弊してしまいました。夫は夕方まで作業していたのですから、思った通りのスーパーマンっぷりでした。



私は作業しながら、すごく昔のことを思い出していました。会社もようやく軌道に乗ってきて、かなり忙しくしていた時期の日曜日でした。工期が押していて、でも社員にはお休みして欲しくて、私と夫は二人で現場に作業をしに出掛けたのでした。小さかった息子たちは・・・どうやってしのいでいたのか忘れてしまいましたけれど、とにかく二人で今日のように現場作業を黙々としていたのでした。新築工事のお宅でした。二人で外構部分の作業をしていたら、忘れられない出来事がありました。

日能研のリュックを背負ったお子さんに、そのお母さんが私たちの方をチラと指さして、
お勉強しないと、将来、あんなふうに成っちゃうのよ!!  と、そうおっしゃったのでした。相当驚いた私でした。あんな風ってどんな風なの? 失礼じゃないかしら。そんな思いが駆け巡り、手が止まってしまったのでした。夫は全く意に介せず。もう慣れました、と笑っていました。


夕食の時、夫もこの時の作業の事を思い出したようでした。
あんな風になっちゃうよ、と指さされたけれど、自分は今の生活に大満足しているよ。こんな風になってみろ、と言いたい。なんて豪語していました。連日の肉体労働で、お酒がすごく回ってしまうようです。私は酔っ払い!!と冷たい一言と、視線を向けて、アルコールは片づけました。

短時間の作業でへとへとになってしまった私。病気もしたし年もとった、としみじみ思いました。指さされたおばさんは、お勉強は、しなかったわけではないけれど、自分の専攻したい分野の勉強ができれば良かったのに、とずっと思っていたのでした。でも、人生捨てたものでも無い、と思えるようになりましたよ。イヤイヤ進学した大学で夫に出会えたのですから。あんな風・・のおばさんは、神の奥深い節理を知ることができ、今は幸いと平安の中に暮らしていますよ。


塾に行くのがイヤそうだったあの小学生も、もう立派な大人になっていることでしょう。

jun


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