私の大学時代からの親友が、納骨前に、と夫にお別れに来てくれました。
まずは和室の祭壇に案内して、夫の遺骨と遺影を見たら、バッチはおいおいと泣いてしまいました。
なんでよ。こんなに小いちゃな箱におさまっちゃって。不死身の山男だったのに。
そう言って涙を流してくれました。
バッチはついこの前まで、調剤薬局を経営していたのです。
70歳を区切りにして、薬局を売却して漸く、長い職業人生に区切りをつけたのです。
私は大動脈解離の後、しばらく彼女の薬局で薬の調剤を頼んでいました。
葬儀の時は、ちょうど売却の大詰めで、来れなくてごめんね、なんて言ってくれました。そもそも家族で見送るつもりだったのよ、と話しました。
しばらく学生時代のあれこれが甦り、当時の夫や私、バッチのことなど思い出してまた泣いてしまいました。
バッチはお弁当を買ってきてくれて、一緒に我が家のダイニングでいただきました。
お互いに、本当に長きにわたって良く働いたものです。もうやり切った感が一杯。満足だ、と言っていました。そうです。仕事だけが人生ではありません。バッチには今から元気に沢山楽しんでもらいたいと思っています。私はリタイア後に病気で死にかけて、夫はまだ少ししか楽しんでないのに、旅立ってしまったのですから。
薬学の同期会などに私が出席しないのも、大動脈解離の後遺症で、記憶など障害があって、不快感を与えてしまうのが心配なのだ、と言ったら、ずっと一緒に居るから出ようよ。とまで言ってくれました。手始めに、同級生のK君の家に来春筍狩りに行くから、一緒に行こう、と誘われました。K君の家に泊るそうで、懐かしい名前の友人があと2人参加するのだそうです。
私も・・・行って見ようかな、と思いました。このまま薬学時代の友人に会えないままだったら寂しいな、と思ったのです。夫の仕事を手伝っていたので、建築科のお友達は増えたけれど、私は自分の学部の友人とは疎遠でした。
バッチからK君に話しておいてくれるそうです。
納骨式に、夫の親友Sさんご夫婦とIさんも出席してくれる、と連絡がありました。
今日は、友の優しさ、あたたかさをまたまた深く心に刻みました。
夫も私も幸せ者です。
来春は筍狩り。それまでにちゃんと残務処理を終わらせましょう。