今、2時間のジョグ・ウオークから帰った。空は青く高く、鱗雲が浮かび、ジェット機が飛行機雲を作りながら南の空へ消えていく。刈り入れの終わった田を渡ってきた風は、汗ばんだ体を心地よく冷やして過ぎていく。田には白鷺が虫をついばみ、刈り終えた株から緑の芽が出て稲穂らしきものをつけている。役目の終わった用水には黒い大きなコイが放たれ、水しぶきをあげてはねた。釣り人は細い竿で何を釣っているんだろう。亀も時々顔を出す。彼岸花があぜ道に群生し、どこからかキンモクセイの匂いがにおいが漂う。家々の柿は色づき、山際のすだちの実がたわわになっている。目の前の竹がおい茂る丸い山は古墳だそうだ。そういえばこの景色は、去年も、おととしも変わりなくここにあった。この美しい景色は変わらず毎年繰り返されるんだ。 なぜかうれしくなり、そして、どこかへ旅したいなと思った。