「花の色はうつりにけりないたずらにわが身世にふるながめせしまに」(小野小町)台風15号が四国に大量の雨を残して去って行った。9月に入ってからの長雨を見ていると、まさに定年後のわが身と重なってこの歌が浮かんでくる。女性の美が衰えたということだが、自分の全盛期も終わり、自分は何にもしない・できないままに世の中が移ろっていく。秋風が吹くようになって、自分の無力感・無常感を余計感じるようになった。いまさらだが、若い時に何か趣味を作っておかなかったことを今猛烈に反省している。人間考える時間がありすぎるのも考えものだ、中国のことわざの通りだ。「小人閑居して不善をなす。」せいぜい何か打ち込めるものを探して、頑張って生活して行こう。