鷲敷温泉へ行く途中、あぜ道に彼岸花(マンジュシャゲ)を見つけた。彼岸まではまだ1週間以上あるが、赤い独特の形状の花が咲いていた。根には猛毒があり、子供のころは親から素手で触らないように口やかましく言われたものだ。おもにあぜ道に見られるのは、ネズミの田への侵入をその猛毒で防ぐために植えたかららしい。もうすぐ、一面に真っ赤な彼岸花が咲き乱れるだろう。しかし、自然は大したものだ。彼岸が近づくと必ず咲き始める。途中の栗の木にもたわわに栗の実がなっている。ああ、秋はもう来ているんだなと心に感じる。間もなく柿も色づくだろう。