水曜と日曜は山の温泉に行くこととしているが、暖かくなって最近、よく歩き遍路さんを見かける。同行二人（どうぎょうふたり：一人は弘法大師）の衣装、リヤカーにテント、生活用具一式を積んだ人、大きなリュックを担いだ人、女性、年輩の方等いろいろな人々に会う。その方々を見るたびいつも尊敬の念を禁じえない。必ずしも八十八か所全行程を歩いているわけではないのかもしれないけど、寺から寺まで、何キロもあるしかも山の上まで歩いてお参りをするというその気持ちに手を合わさざるを得ない。その人々がどのような業を背負っているのかはわからないけれども、どうか弘法大師の功徳をもって少しでも気持ちの整理がつけばと願うばかりだ。我が国の首相も余裕ができたら、残した道程をお参りに歩きたいと言っているようだが、何を祈りつつ歩くのだろうか？この国の行く末に幸有らんことか、はたまた今までのことを懺悔して歩くのだろうか？