James Clavell, "SHOGUN" は、1970年代に書かれた。当時読んでみたいとは思っていたが、たいへんに分厚い本なので、にわかには手が出なかった。いまたまたま入手してみると、16世紀にイギリス人の航海士がオランダ船に乗って日本に漂流し、徳川時代の歴史にかかわったという設定は、それ自体非常に興味深い。
私は従来英文速読を旨とし、辞書も英英辞典を使っていたが、この本を楽しむにあたってあえて英和辞典を盛んに引きまくることにした。三省堂、ニューグローバル英和辞典というやや分厚い、大学生程度の辞典である。(実は同じ辞典が私の電子辞書にも入っているので、あえて座右においていたものだ) 片っ端から辞典を引くのも快感があって爽快。よく判らないところは三角をつけておいて、そのままかまわず読み進む。どうせ暇つぶしの趣味なのだから。
読んでいて非常に面白みを感じるのは、この話の設定が、16世紀にイギリス人が日本人に接触したということになっているので、日本人の生活や社会や文化やを英語で一生懸命に説明しようとしているところである。これをこの「マイコミュニティ」の話題にする。英米人が日本人をどう説明するのかという説明のありよう自体が面白く感じられるのだ。
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