高校時代の親友から、クラス会のお知らせが届いていたけれど、少しばかり憂鬱になるね・・・なんていう内容のラインが来ました。
クラス会のお知らせは、ショートメールで届いたそうです。私のところには、連絡なしなのだけれど、これは当然なのです。仕事から完全にリタイアした時に、メールアドレスからスマホの番号まで、とにかく全部会社時代の物から変更して、必要最低限の方たちにしか連絡しかしなかったのです。
高校の同級生とは、ある出来事があって、一部の人たちとだけお付き合いをしているのです。
男子30人、女子が15人弱のクラス編成で、高校3年間、クラス変えの無い学校でした。ものすごく親しく、濃密な人間関係を、卒業後もずっと続けていたのですが、それがバッサリ断ち切られるような出来事があったのです。私も含めて、女子の何人かは、煮え湯を飲まされた、という気持ちになり、激しく憤りもしたけれど、あり得ないような結末のあと、最終的には、かかわった人たちは皆、ひどく傷ついてしまったのでした。事情を良く知らない同級生は、いつまで怒っているんだよ、というような意見をいう人も居ましたが、とっくの昔に怒りなんて消えてしまっています。ただ今は、胸の奥がうずくというか、古傷が痛むような感じなのです。
少しばかり憂鬱になる、という友人も同じような気持ちなのでしょう。今日はこのクラス会の件で、ため息交じりのラインがいくつか入って来ました。
私に、どうするのか尋ねているのですが、そもそも連絡が届いていないから、とお返事したら、ショートメールを転送する、という人も現れて・・・でもお断りしました。連絡が取れない、知らされない、というのもある意味救いでもあると思うのです。
煮え湯を飲ませた(と私は思っています)張本人の女性も、正義の味方よろしく、クラス中を巻きこむことになってしまうのに、弁護士沙汰にしてしまった弁護士本人にも、彼らと顔を会わせる、同じ場所に居る、という事はやれ、と言われればできなくもないのだけれど、何のためにそんなことをしなければならないか、と考えると、仕事では無いのだから、そういう時間の使い方は止めよう、と心から思うのです。
ずいぶん時間が経ったけれど、クラス会のお知らせ、なんて言葉に心がざわついてしまう私。旧交を温めあうのは限られたクラスメートとだけかもしれないけれど、それはそれで良し、と思います。煮え湯を飲ます、あと足で砂をかける・・・当事者の彼女たちも年を取り、今はどう思っているのか、けれどそういう事も、もはや関係のないことですね。
さて、気分を切り替えて、食事の支度をしましょう。
傷ついた友人たち、皆が癒されますように。