牧師先生のお嬢さんが出演する舞台を座・高円寺で見てきました。
白土三平さんの漫画「赤目」がモチーフになっている戯曲です。
実験的な演劇だと思いました。舞台は劇場の中央で、俳優は四方八方からの視線の中で、常に演じ続けるという舞台でした。一瞬のスキも許されない舞台で、俳優にとっては、過酷な演出だと思いました。
牧師さんのお嬢さん、恵理加ちゃんは早苗と平太の一人二役で、渾身の演技だったと感じました。きっと終演後はへとへとなのではないかしら。
「赤目」が軸になり、終戦後のテレビが出てきたころの日本と赤目の時代が交錯しながら多面的に描かれています。個人的には、俳優の演技、セリフに集中したかったので、正面を決めた舞台演出で見たかった気がします。でも、恵理加ちゃん含めて俳優さんたちのレベルは高かったと思いました。2時間半、とても濃密な時間でした。満足感と共に、心地よい疲労感。脳細胞にカツが入ったような感じです。
恵理加ちゃんは女優さんなのだ、と改めて感じました。私はあの演技に感動しました。教会学校で子どもたちと遊んでいる姿とはまるで別物。早苗や平太が乗り移ったかのような演技でした。そしてライトを浴びて美しく感じました。応援したいです。
夫は一緒に帰宅したのですが、夕方からの契約があってまた出かけていきました。
とても寒いので、何か暖かいものを作って待っていようと思います。
白土三平・・・カムイ伝とかも有名ですよね。弟が読んでいたような気がします。
改めて、ちょっと読んでみたいな、とも思いました。
今年の初観劇でした。