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子育ての頃

2023/08/15 15:42jun
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昨日、ローストビーフを作っていて、出来上がった肉の塊をスライスし始めたら、高校野球を見ていた次男がそばにやってきて、「つまみ食い、つまみ食い」と言いながら、まな板の前で口をパッカーと開いて立っていました。良い年をして、と可笑しかったけれど、お肉の切れ端を口に入れてあげました。「うんまーい。もう一つ。」それでもう一つ、少し大きいのを口に入れてあげたら満足そうで、二人で少し笑いました。

思い返してみると、子育て中の私は、本当に鬼の形相で、ちび助だった息子たちと、こんな余裕は一切無かったように思いました。おやつも手作りしろ、という母親に、文句も口出しもさせるもんか!!という勢いと怒りで作っていたのですから、おやつを楽しむ、なんていう雰囲気ではなかったのでしょう・・・きっと。

夏はスイカ、冬は山盛りみかんにおせんべい、リンゴ丸かじり、ダッチオーブンで焼いた焼き芋。梨とかパイナップルは朝のうちにカットして冷蔵庫に入れておいて、とにかく段取りと先取り計画、下処理で廻していた気がします。果物は、手間のかからないおやつとしてずいぶん利用して食べたなぁ、と思います。

もう少し、たとえ母から何と言われようとも、子供たちとじっくり向き合えれば良かったな、と今にして胸が痛みます。過ぎてしまった時間はもうやり直しはできません。そう思うと、悲しさと慙愧の念がこみあげて涙がこぼれそうです。

でも、そんなおやつ事情でも、息子たちの心には、味覚とか些細なことかもしれないけれど、思い出が残っているのだな、と思えることもありました。

長男が一人暮らしを始めてしばらくたった頃、昼間に我が家にやって来たのです。海外出張前で床屋さんに行ったり、予防注射をしたり、のついでだったようでしたが、別に我が家に用事があったわけではなく、おやつが食べたい、と言うのです。テーブルにあったりんごと柿、両方食べたいと言い、焼き芋も食べたい、と言いました。ダッチオーブンの焼き芋、それに果物の皮をむいて、飲み物のリクエストはココアでした。バンホーテンのココア。これも息子たちは好きでした。この時、のんびりおしゃべりしながら長男とおやつタイムを過ごしたのでした。
ココア好きだったよね。口の周りを茶色くして、3人でフーフーしながら飲んでたね、と話したらそんなこともあったかもしれない、と笑っていました。

長男のおやつ訪問と次男のつまみ食いおねだりは、あんなタイムトライアルみたいな子育てしかできなかった私だったけれど、甘える対象としての私、母が少しは残っていたのだな、と感じて少し慰められる思いがします。 

久しぶりに、天板ケーキでも焼こうかな、と思ったけれど、多分食べるのは私一人になる可能性が高いので・・・やめにしました。

今の、そしてこれからの息子たちと、ゆとりを持って大人の親子関係を作っていきたいです。幼かった彼らの心にどんな影響があったのか、願わくは、それらを乗り越えてより深い絆を結びあえますように。そして彼らが安心して羽ばたけますように。

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#2 jun2023/08/16 09:53
ぎむれっとさん

お早うございます。ぎむれっとさんご自身の子供時代のおやつの思い出、そういえば私もヨモギの葉を摘んだ経験がありました。自分でつくったお菓子、おやつで覚えているのはプリンです。(硬いのとは正反対ですね)上手に出来なくて、スが入り、なんだかプリンカップに入った海綿みたいな出来でした。私も父が、味は美味しいよ、と食べてくれたのがなつかしく思い出されました。

おやつ、手作りでも、買ってきた物でも、子供と向き合って食べることができれば、きっと美味しくて心に残る経験になるのでしょうけれど、私のように学校給食みたいに計画配給みたいだと、心には何が残ったのでしょうね。学校から帰った彼らに、お帰り、と声をかけ、手と顔と足を洗えのプリントを出すの忘れるな、だのと指示命令しながらおやつを並べて、サッと階下の会社に戻っていく・・・そんな感じだったのです。あとはどこに何がある、という置手紙。そういう日は社内に居られない日でした。

ぎむれっとさんはお子さんたちと一緒におやつを作られて、それがとても良い食育ですよね。私も何回かはありました。池袋の公立小学校だったので、息子たちの同級生は親御さんが外国人の子供たちも沢山いました。遊んじゃいけない、と言う親御さんもいらしたけれど、私は遊びに来ても良いよ、と言っていたので、我が家には外国の子供たちが良く遊びに来ました。日曜日だったかそんな子が遊びに来て、一緒にピザを生地から作ったのですが、ピザって家で作れるんだ!!といたく感激してくれて、神のようにあがめられた思い出があります。あとはホットケーキの思い出。息子たちはおやつホットケーキか、と不満そうでしたが、遊びに来ていた子は、ホットケーキを食べたことが無い、というのです。この時もホットプレートを出して、その子と一緒に作りました。メープルシロップ、ホイップクリーム、アイスクリームをトッピング。大喜びで食べていましたが、息子はアイスクリームとホイップクリームだけが良いなんて言いました。どちらもマンション住まいの時の思い出で、母と今の家で同居するようになったらそんなことも無くなりました。彼らが大きくなったのもあるのですが。

おやつって、食事じゃない、ほっと一息つける優しく甘いイメージですが、息子たちにはどうだったのでしょうね。


今度長男が帰国した時に、おやつ何か食べる?と聞いてみましょう。なんて返事をするかしら・・・
#1 ぎむれっと2023/08/15 23:05

こんばんは。

おやつにまつわる子育て話、楽しく読ませていただきました。
親が一生懸命作ったおやつ、市販品のおやつ、どれも子ども心に残っているのかもしれません。

私の子供のころのは、おやつといえば、母が買ってきたクッキーや和菓子でしたけど、時々自分が堤防で摘んだよもぎでよもぎ団子を作ってくれて、それがとても印象に残っています。
あとは・・・きな粉餅とか大好きでしたけど、お正月しかなかったかなあ。

私がちょっと大きくなって、父の日に作ったクッキーがあまりにも固くて、父の歯をかけさせてしまったこと・・・も、父はすごくうれしそうでしたけど、申し訳ない思い出です。

私が息子や娘におやつを作るときになると、専業主婦の兄嫁がきな粉団子を作って食べさせているのにあなたはなに?と言われ・・・(アトピーなのでいろいろと気を使ってらっしゃったのです)。
という、母から何気ない一言を言われるときがありましたけど、あまり気にせず無視(笑)
わたしはわたしで・・・。
手作りに傾倒しているわけではないけど、もともと好きなので、自分がおやつを作ろうといそいそと用意をしているときに子供たちが来て、一緒に作ったことのほうが私にも子供にも記憶が残っているようです。
今はどちらも私より上手です!
材料は何か、どういう原理で、どうやって作られているか、食材だけでなく、そういうことを学ぶ機会はいろいろあるんですよね^^

うちの息子は、30過ぎて結婚もして、子供も・・・・なのに・・・私の家に寄るときは、
「おやつ何かあるかー??」って聞きます。
おやつて・・・・言葉、かわいくてびっくりします^^:



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