昨晩、夕食後にテレビを見ていたらNHKで魔改造の夜、という番組をやっていました。
たまたま、前回も見ていたのですが、今回も、どこの会社がチャレンジするのだろうか、と思っていたら、今回も前回と同じ会社の別チームでした。
前回は虎とウサギがバトンタッチして進む50mリレー、今回は鳩時計の鳩を100羽飛ばして高さ8mのところにあるネットに入れる、という競技でした。
テレビではYマハ発動機、と言っていましたけれど、この会社に三男は勤めていたのです。磐田の社屋の映像やブルーのユニフォームを着たチームの皆さんの姿が映し出されて・・・私は胸が一杯。番組を変えるのもためらわれ、テレビを消すのも妙だし、なんて思っているうちに、三男は自室に引き上げてしまいました。
制限時間内に鳩を連続して100羽飛ばす。しかもネットに入れる。技術者の方たちは真剣です。どうやって飛ばすか。どうやって鳩を繰り出すか。飛んだ先の軌跡の解析、空気抵抗。チームの方たちがコンピューター解析しながら、トライ&エラーを繰り返しながら課題解決に取り組んでいました。
その装置を製作するのも、バイクの部品を磨くように、熟練の技術者の方が磨き上げ、組み立て、体育館で実験していました。鳩がターゲットのスピードで詰まることなく発射装置に送られて、順次飛び出し、安定した奇跡でネットに入る・・・でもこれだけでも非常に大変そうでした。
それぞれの持ち場で技術者の人たちが知恵を出し、諦めないでトライ&エラーを繰り返しながら完成へと近づいていく。物づくりや研究開発の現場の厳しさ、緊張感を垣間見た気がしました。粘り強く、冷静に英知の限りを出し切る、そのエンジニアの中に息子は居たのに。あんなに素晴らしい仲間の方たちがいる場所だったのに、息子はそこに居場所を見つけられなかったのか・・・そんな思いがこみ上げてきました。私が見たことのない、研究所の内部の映像や、会議の映像が流れて、泣いてしまいました。
夫からは、泣くな。立つ瀬がないじゃないか。と言われました。
そうです。その通りです。前を向かなければなりません。
最後まで見て、Yマハ発動機のチームを応援しました。結果は優勝。ネットに入った鳩はTDKの1羽、Yマハの2羽でした。
三男は、もうエンジニアの世界に未練は無いのかな・・・
さて、今夜は次男がご飯を食べに来ます。
グリンピースご飯です。
長男はインドネシアの国内で出張だそうです。
私たち夫婦が息子たちの最後の砦となれますように。
3人が幸せな人生を歩めますように。