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父親のこと・・コメントの御返事に

2023/04/08 10:45jun
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我が父は、私が18歳、高校3年の時に亡くなりました。50歳でした。

ぎむれっとさんが、お父様が作られるお料理や、集めていらした食器、調理師学校時代のテキストなどを、お母様が処分なさるのから一部をご自身で保管して、結婚されるときに持ってきた、と書かれていて、お父様から愛情を一杯受けていたことと、お父様に対する切ないくらいの愛情も感じて、うるっとしてしまいました。お互いに父親は早死にでしたね。

食べる事、食にまつわる諸々にこだわりを持っていらっしゃる原点はお父様だったのだな、と思いました。父親の味の思い出があるのは、とてもうらやましい気がします。

私の父は山口県の出身です。父の好物は夏みかん、それにフグ(父はフクと言っていました)それにわかめとかまぼこだったような気がします。今にして思えば、なんで母は父と結婚したのかな、と思うのですが母は会津の出身なので、薩長は天敵のように嫌っていたのです。バカバカしいとは思うのですが、祖母と母の関係は単なる嫁と姑のいざこざのほかに幕末の頃の怨念まで引きずっているようでした。戊辰戦争、白虎隊の悲劇など、母は見ていたかの如く語っていました。祖母も吉田松陰を崇拝していて、松下村塾がいかに素晴らしい人材を輩出したか、とか新選組に、どんな仕打ちを受けたか、なんて本気で語って喧嘩していましたから。

まあ、それはさておき、そんな家の中で、母は父の好物、つまりは祖母の好物でもあるのですが、を嫌悪して、食卓には出さなかったのです。夏みかんはすっぱくてまずい。わかめは消化が悪いなどなど。でも、父が私を連れて冬になるとフグ屋さんに行くのは大目に見ていたようでした。三越が池袋にあったのですが、そこで物産展があり、山口の名産品が出品していたりすると、父は必ず出かけていました。

そこで、昆布を巻いたかまぼことかワカメ、アマダイやフグの干物、それに夏みかんやお菓子などを買っていました。私はコブが巻いてあるかまぼこが好きでした。ワカメは祖母がハサミで細かく刻んでごまとかジャコを混ぜてふりかけを作っていました。それも好きだったなぁ。自分で買ってきて、食卓に載せる。今思うと父はちょっとかわいそうでしたね。母が萩焼の食器を集めだしたのは、父が亡くなってからでした。母と折り合いが悪かった私はどういうつもりで集めているんだろうか、と不思議に思ったり、亡くなった父親、祖母に対するあてつけか? なんて思ったりもしました。

萩焼の食器は、私にとっては父親を思い起こす大切なアイテムです。
あとは浅草のフグ屋さん。昔のままのたたずまいで営業されていて、とても懐かしい場所です。


ところで、息子に、お母さんの料理で心に残っているのある? と聞いてみたら次男はホットプレートの料理で三男はバイキングだといいました。ホットプレートは、あり合わせを何でもかんでも焼いただけ。バイキングは冷凍庫や冷蔵庫に半端に残っているものを全部チンして並べて、好きなように食べなさいね、というもので、どちらも私の苦肉の策でした。母としては大分悲しいです。

食は愛情。これからの毎日の食卓をそう心がけて料理しようと思いました。

有難うございました。


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#2 jun2023/04/09 14:46
ぎむれっとさん、今日は。

お互いに、母親と折り合いが悪くて、父は早死にしてしまったなんて、何だかちょっと似てますね。
でも、どこのご家庭にも色んな事があるのだと、歳を重ねてわかりました。
全てが繋がって今の私になったのだ、と思っています。

ぎむれっとさん、関西人という一括りで信用ならない、になっちゃったのですね。
会津出身の母は、明治以降、凄く冷遇されたと思っていて、祖母が冷遇している張本人に見えてたのかもしれません。文系の大学行くなら津田塾以外はダメ、という人でしたから。
もうああいうタイプの人は、絶滅したのではないか、と思っていますが、まだどこかに絶滅危惧種みたいに存在しているのかしら?
ぎむれっとさんのご主人、振られなくて良かったですね。きっと魅力的な方なのでしょうね。

蒲鉾、昆布が巻いてあるの、チャンスがあったら召し上がってみて下さい。
これも中々美味しいですよ。

日曜日は、時間が過ぎるの早いですね♪

#1 ぎむれっと2023/04/08 20:46
junさん、丁寧なご返信、ありがとうございます。

私も、母とは折り合いが悪かったです。
でも、母も愛情をもってくれていたと感じています。
ただ、方向が違うだけで・・・。
そして夫婦仲も悪くて、どうして結婚したんだろうと思ったものです。
喧嘩するたびにわたしにあたって、
「あんたがいるから離婚できへんねん!」と母が言うのが嫌でたまらなかった。
気にせず別れてくれよ、私はおとうさんの方にいくから、と思ってましたが・・・。

お母様と、おばあさまの対立のくだり、あるあるですよね。
戊辰戦争、見てきたの?って感じですね・・・。
そういえば、ちょっと違うけど、私も覚えがあります。
それは、夫の実家に結婚したいという挨拶に行ったとき。
義祖父が、私に言ったこと。
昔、私の出身地の人に騙されたらしくって、
関西人は信用ならんというようなことを言ったのです。
いったい、関西人は何人いて、その中でだますような人は何パーセントなんでしょう??
そのたった一人のひとのために、私は信用されないってわけですか・・・。
無意識な、いわれのない差別発言に、内心笑い転げました。
義父母は、そのとき、「息子はフラれるんじゃないか」とかなり心配したそうですよ(笑)

父の食器は、震災で破壊されてしまい、
残っているのは丁寧にくるんでおいた、土瓶蒸しの器や
木の箱に大事に入っていた年代物の小鉢などだけになっています。
鉄でできたステーキ皿、すき焼き鍋などもあります^^
使うたびに、いろいろと思い出しますね。

あ、山口の宇部かまぼこ、おせちには紅白のものを買い求めています。
細いタイプのもので、おせちにいれるととても上品で気に入っています。



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