引っ越した友人に会い、素晴らしいホテルに全員で1泊して早めに帰宅しました。
昨日は友人が予約していてくれたレストランで軽めにランチをいただきながら再会を祝しました。地場の食材をふんだんに使ったイタリアンレストラン。日曜日のお昼時は、大盛況のお店でした。春野菜のサラダ、しらすとフキノトウのペペロンチーノ、甲州牛を使った前菜などが特に美味しかったです。ホテルの夕食も楽しみなので、ごく軽く、皆でシェアしながらいただきました。
そしてホテルへ。雨だったので、早めに到着している方たちも多かったのでは、と思いました。3時前にお部屋に通して下さいました。
宿の方が館内ツアーをして下さって、それがなかなか良かったです。
囲碁や将棋のタイトル戦の名勝負の解説を聞きながら、そのお部屋の静かなたたずまいに触れると、張り裂けるような緊張感だったのだろうな、と当時の空気感が蘇るような気がしました。井伏鱒二の常宿だったというだけではなくて、太宰治や山口瞳、松本清張なども多く利用したそうです。黒革の手帳を執筆した部屋もありました。庭の欅の木の下では、井伏鱒二がよく作家仲間とワインを楽しんでいた、というような話もありました。
古い写真も展示してあって、じっくり見ながら当時を想像したりしました。編集者に伴われて、缶詰で物を書く・・・庭と温泉、美食に美酒、それらに束の間癒してもらいながら、創作し、執筆してたのでしょうか。
歴史の重みを感じる端正な、そしてアットホームな素晴らしい宿だったと思います。
升田幸三 大山康晴 米長邦夫 三氏の色紙
藤井聡太氏の色紙
案内の方が将棋のタイトル戦の最終局の対戦場所として当ホテルが選ばれていましたが、ここ何回かは、藤井九段は強すぎて、7局まで戦うことなく勝利されるので当館においでいただいていません・・・なんて話していました。
のびやかで若さ溢れる書だと思います。
お料理のことなどは、また明日書きたいと思います。