命拾いしてから3年目に入った今年。新年初の心臓呼吸器病院でした。いつもの採血などの検査に加えて、心臓のエコーやら肺活量やら、その他色々と念入りに検査をしてきました。結果は、想定の範囲内。腎機能も悪くはならずに持ちこたえているようだし、様々な値もギリギリでグレイゾーンに踏みとどまっている感じでした。良くはならなくても、悪化はさせない。老化するのは避けられないけれど、なるべく老化のスピードは遅らせる。そんなことを意識して暮らしましょう。ということで、次回の予約は3か月後になりました。
今日も病院は激混みで、救急車が入ってくるのも見えました。私は最初に搬送された都内の病院では手術ができず、この病院が受け入れてくれたのです。24時間対応で、紹介状が無くても大丈夫で、救急も断らない、という基本方針で運営されている病院。この病院があったから助かったのだと思っています。
主治医の先生は、なんだか疲れてみえました。雑談しながら 先生お疲れですか? と聞いてみたら、年末のすさまじい数の手術の話をしてくれました。急性大動脈解離は大体10万人に7,8人の頻度で起こるそうなのですが、去年の12月は20人以上の患者さんが搬送されて、ある1日は手術を4件こなしたそうです。若い方の場合は解離するというより裂けてしまうような感じで心臓の方まで裂けこんでいて手術も大変なことになるし、極限だった、というようなことをぼそっとお話されました。救急も拒まずですから、それで助かる方もいらっしゃるのですよね、と言ったら、それは充分理解するのだけれど、医者も人間だから思うところはありますよ。ともおっしゃって、寒い日に病院の外に出る時は、自分が心臓病を発症しないようにと、とよく思うのだそうです。心臓外科医が心臓病で倒れたなんて洒落にならない。と言って最後は笑っていましたけれど・・・想像を絶する過酷さなのだろうな、と想像しました。
私が先生お大事に、なんて言ったので何か変だけど、大事にします。と先生も笑いながらおっしゃって・・・帰ってきました。
心筋まで裂けてしまった、という方は果たして助かったのかどうか。つい最近も38歳の方が大動脈解離で亡くなった、と聞いたばかりでした。私は助けていただいた。助かった。精一杯前向きに命ある限り暮らしていこう、生きていこう、と改めて思いました。
さあ、明日は眼科。レーザー治療です。