三男の部屋掃除をしました。去年の1月に退職し、我が家に戻ってきて・・・早1年です。精神的に病んでしまって、約2年間休職したり、また復職したりを何回か繰り返して、最終的に出した結論が退職でした。
帰ってきた当時と比べて、ほんの少しだけれど息子は前進したと感じます。今日も夫の仕事のアルバイトに出かけたのです。たとえ短時間でも外で人とかかわりながら仕事をしてくること、夫、つまり父親に頭を下げてアルバイトを始めたことなど、ずいぶん変わったし、明るくなったように思うのです。
息子がアルバイトに出かけている間にする掃除。ゴミを集め、洗濯物を集め、掃除機をかけて、シーツなどのリネン類を交換して整えました。私が三男の世話を焼くのを、次男は良くは思っていませんでした。末っ子だからとお母さんは甘やかしすぎだ。だからこうなったのだ、とそんな言葉を何度も聞きました。
掃除しながら考えました。病んだ息子を家に迎え入れ、回復するまで、どんなに時間がかかろうとも、受け入れて見守り、支えることは、果たして甘やかす、ということなのだろうか、と。親、兄弟、家族が受け入れなければ病んだ息子の病気は早期治癒するのだろうか・・・
成人し、学位を取得し、しっかりした企業で職を得て教育もされたし短期間だったけれど仕事もしてきた。そんな自分を卑下しないで欲しいと私は思う。誰だって病気になるし、失敗だってする。でも君には充分愛される価値があり、かけがえのない存在なのだ
息子もいっぱしの大人なのだから、誰よりも苦しいんでいるだろうし、自分の今後についても考えているだろうし、不安もあるのだろう。でもすべては自分で考え決断して進んでいくしかないのだと思っています。求められればアドバイスはするけれど、すべては大人として、息子自身が決めること。時間がかかっても道は開けると父も母も確信しているのです。
・・・親のできることはとどのつまり、自分がぶれないでしっかりと生きる姿を見せ続けることしか無いように思うのです。
自分の望み通りになることが最善とは限りません。すべてを忍び、すべてを受け入れて、感謝をもって生きるのです。決して悲観はしたくない。人生は充分に生きるに値すると思います。
掃除も終わって一段落したころ、息子が帰ってきました。
お弁当箱を出しながら、部屋有難う、と言いました。
焦らずに行こうね。
私も楽しみつつ、頑張りましょう。