卒業した大学の同期、同学部にはライングループがあります。
いつもは、専門的な内容の話題が多く、コロナワクチンだの仕事の話などが多いグループの投稿なのですが、昨日、今日と、ちょっと毛色がちがいました。
神楽坂 紀の善の閉店の話題で持ち切りだったのです。9月30日にすでに閉店されたそうです。
学生時代、私が通っていたのは飯田橋でした。夫の在籍していた工学部のキャンパスは神楽坂。
私の薬学部は神楽坂というより市ヶ谷寄りだったのですが、それでも図書館や談話室を利用するために良く神楽坂キャンパスにも行っていました。当然、神楽坂にあるお店にも思い出が沢山あるのです。紀の善もそんなお店の一つでした。
地下鉄有楽町線の飯田橋駅をでて理科大方面で地上にでると、そこに紀の善はありました。和風の甘味処・・・氷白玉小豆、お汁粉、ぜんざい、あんみつ・・・友人たちと試験が終わったからとか、どうにか実習をクリアしたから、と理由を付けては甘いものを食べていたなあ、と懐かしく思い出しました。閉店してしまったのは本当に残念に思います。
昨日のみんなの投稿も、いつもとはだいぶ趣が違いました。
卒業式の日に、お袋と妹と行ったのが最後、とか実習中なのに〇君と✖君が離れで爆睡していたとか、娘と行ってかき氷を食べた・・とか紀の善でずいぶん盛り上がっておりました。
学生時代は遠い昔になったけれど、思い出せば、今も胸がキュンとします。私の大切な、かけがえのない時間なのです。学生時代のほろ苦い思い出と、濃密に結びついている、味と神楽坂のお店・・・翁蕎麦のカツそば、不二家のペコちゃん焼き、五十番の肉まん、毘沙門煎餅、コーヒーは美学にパウワウ、鶏茶屋のうどんすき・・・本当に懐かしいです。
みんなも異口同音に寂しいと言い、残念がっていました。
今、夫の学部は金町キャンパスに移り、私の薬学は野田キャンパスですが、薬学は又都内に戻るのだとか。
どこにキャンパスが移っても、私にとって、思い出の場所は神楽坂です。夫も同じだと思います。もう少し時間が取れるようになったら、夫と神楽坂に出かけて、思い出の場所に行きたいな、と思います。・・・学生時代みたいに、ペコちゃん焼きや肉まんを買って、談話室でデートなんて嫌がるかな??
紀の善の閉店、また昭和が消えてしまった気がします。