とても遅いアップになりました。ついさっき帰宅たしのです。
中目黒のキンケロ・シアターでお芝居を見て、食事をして帰宅したのです。

演目はKiss me you がんばったシンプー達へです。
牧師先生のお嬢さんが出演する舞台で、彼女から声をかけてもらったので見に出かけたのです。シンプーというのは神風特攻隊の事なのだ、と見終えて理解できました。

知覧から出撃した神風特攻隊員5人の物語でした。喜劇仕立てで展開される舞台。そして音楽はサザン。笑いとの対比で、戦争の残酷さがなおさら際立ち、胸に迫りました。息子を見送る母親の台詞・・・母親になんてなるもんじゃない、という悲痛な想いが心に突き刺さりました。平凡に、幸せを求めて生きていけたであろう若い男女が、徴兵されて引き裂かれる。そして兵士となった青年は、国からの命令で死ね、と言われて死んでいく。その理不尽さ、不条理さが、サザンの音楽と、コミカルな演出でさらに際立って胸に迫りました。

舞台の最後は、実際の特攻隊が出撃していく映像でした。知覧や鹿屋から出撃していく姿はつい70年前の日本の姿。私は父や叔父の戦争中の姿が重なって見えました。そしてウクライナの戦争も頭をよぎりました。この演目は、20年近く、毎年再演されているのだそうです。秀逸な舞台だったと思いました。

牧師先生のお嬢さんは、いつもの教会での姿とは別人でした。特攻隊員の恋人になりきっていて、夫も私も、周りの人たちもみんな感情移入してすすり泣いていました。Eちゃん、女優さんなのだ、と思った舞台でした。

感動しました。感謝です。
Eちゃんほか、皆さんの健康が守られて、最後まであの素晴らしい舞台が全うできますように。