池袋の劇場で、泉ピン子さんの朗読劇「すぐ死ぬんだから」を見てきました。
高齢者アルアルの台詞。笑って、身につまされて、言えずに飲み込んできた言葉が痛快に解放されて・・・笑ってちょっとホロっとさせられて、良くできた舞台でした。
内館牧子さんの原作が秀逸だったのと、何と言っても泉ピン子さんと村田雄浩さんの演技力が素晴らしかったです。あの演技なくしては成り立たなかったのでは、と思いました。
すぐ死ぬんだから、のすぐとは明日なのか、いつなのか。先は短い、と言いながら先は長く、もう年だから、と言いながら若く見られたいと思っている。ある意味、開き直りにも思えるけれど、老いを生きるのにはそれも必要かもしれません。深くは考えず、笑い飛ばして、元気をもらえる演劇でした。
泉ピン子さんのご主人は、癌研の医師でした。建て替え前の我が家で私の部屋は2階で隣のマンション側だったのでした。夏の深夜、勉強していた私は気分転換に部屋の窓を開けたら、後にピン子さんのご主人になった先生が、ベランダでトランクス姿でトマトか何かをかじっていたのでした。目があって双方ビックリ。私はすぐに窓を締めました。そんな思い出があります。
舞台が終わった後のピン子さんのトークも素晴らしかったです。あの話術。凄いの一言でした。楽しむことが出来ました。客席もミーハーの私は嬉しくなるような方がいらっしゃいました。NHK朝の連ドラ、「おかえりモネ」の脚本家の安達奈緒子さんがいらっしゃいました。それから渡鬼の番宣をずっと担当していらした方もいらしていたようです。
夫も楽しんだようで、二人で楽しい時間でした。
終わったのは6時ころ。二人ですぐそばのサンシャインに行き、夕食をいただいて帰ってきました。伊勢ろくという地鶏料理のお店でした。朝びきの新鮮な地鶏ということでしたが、本当に美味しい焼き鳥をいただきました。大満足して、ほろ酔いでそぞろ歩きで帰宅しました。
明日からお休みの方も多いのでしょう。
元わが社もお休みです。なんとなくホッとしています。
皆さん、良いお休みを過ごせますように。