午後からついさっきまで、駐車場で片付けをしていました。
大量の本の整理なのです。
夫が今たのまれているのは、ご主人を見送られた後の奥様からのリフォーム工事です。必要にして充分な荷物はご自身でまとめられたそうで、残してある荷物は工事の時に一緒に処分して欲しい、という依頼だったということです。
きちんと整理された蔵書、それから作家物の食器や漆器が沢山残されている、ということでした。そこで夫は売却して、その代金を教会堂の建築資金の足しにしたいと思いつき、お伺いを立てたところ、二つ返事で承諾をいただけたそうです。それで自宅にまずは本を持ち帰ってきた、というわけです。
本の整理をしていると、その人がどんな人なのか、何に関心があったのか、本の中から語り掛けられているような気がしました。ご主人は企業人だったのでしょう、仕事関係と思われる本に交じって、カメラや写真関係の本がありました。古典文学の全集や啄木の歌集などもあり、同人誌もたくさんありました。啄木は私も好き、となんとなく親しみを感じました。立派な画集、哲学書なんかもありました。まだまだ全部は開梱していないのですが、一部だけ査定してみました。長男の学生時代の洋書や哲学書、受験参考書から教科書類まで、高額で買取してくれた業者さんに写真を撮って査定してもらうのです。結果、100円、200円、300円という本が大部分でしたが、1000円以上の値がついたものもあり、5000円を超えた本もありました。明日にでも売却手続きをしようと思います。お金を足して、少しでも献金ができれば嬉しいです。
持ち帰った本にまじってファイルもいくつかありました。そのひとつA4版のファイルにはお孫さんの絵が入れてありました。月日と名前、2歳と裏に書かれたクレヨンからスタートして、水彩画、クレパスになり、顔とか動物とか、だんだんしっ
かり描けていくのがよくわかりました。裏面にはついに自分の字で名前や日付が書かれていて・・・処分してしまうのがもったいないようにも感じました。でも、処分するしかありませんね。
きっちり整理されたいろいろな書類。コレクションの品々・・・とても丁寧に、美意識をもって生活されていたのが伝わってきました。持ち物と、その使われようにも人柄があらわれる。痛感しました。私も大切に、有効に処分させていただきます。
有難うございました。