朝起きたら、玄関に長男の靴。やっぱり突然来て、泊っていたのでした。
いくら親子でも、一言連絡くらいするものだ!怒。と怒ってみても、本人は爆睡中でした。いったい何時に我が家に来たのか、深夜であることは間違いないのだと思いました。

8時40分頃に起きてきて、大急ぎで朝食を食べて、上はワイシャツ、下は短パンという姿で、パントリーの私の机を占領してパソコンを立ち上げて・・・どうも仕事をするようでした。

私のパソコンや本、ミシンなど、すみっこに追いやられてしまい、9時きっかりから、オンラインで会議が始まってしまいました。私の本日の予定は大幅変更です。音が出ないように気をつけながら、調味料入れとか、カトラリーやナプキン、コースターやランチョンマットなどの細々した物の整理をしていました。

どうしたって、会議の内容が聞こえてしまいます。ほとんどが英語の会議でたまに日本語が混じります。ヘッドホンをしているので息子の声だけが聞こえました。
皆さん、おはようございます。定刻ですから〇〇プロジェクトの会議を始めます。とスタートしたのですが、どうも息子が司会をしているようでした。
断片的に、スマートシティーとか交通インフラの整備計画とか、壮大な話のようでした。

相変わらず発音が悪いなぁ。でも意思疎通ができるのだから、それで良いのかしら・・・なんて思いながら聞くともなく、聞いていたら、聞き捨てならない一言が。今はジャカルタではないです。日本ですが、遅くとも今月末までにはそちらに行きます。と言っていたような・・・

1時間くらいで会議は終わり、その後は誰かとやり取りしながら仕事をしているようでした。バタバタとお昼前に出社する、と出て行きましたが、後ろから呼び止めて聞いてみました。
駐在に出発する日は決まったの?
まだ確定していない。
でも今月中には出発するの?　とさらに聞くと、そう。という返事。
それならそうと言いなさい!!
ごめんなさい。行ってきます。
嵐のように帰っていきました。

息子が帰ってからスマホを見たら、お嫁さんからの連絡が入っていました。
〇〇さん、そちらに泊っていますか?
夕べは遅くなる、と言っていましたがそれきり連絡が取れなくて
行き倒れているのではないか、と心配になりました。
と書かれていました。

バカ息子め。ごめんね。と謝りましたが・・無事なら良かったです。お騒がせしました。と返事も来ました。

大学の同級生の二人。息子のどこを気に入ってくれたのだろう。

息子よ。感謝の気持ちと思いやりを忘れないように心しなさいね!!

彼らが平凡な幸せを紡いでいけるように、と母は祈るのみです。