新宿バスタから高速バスで尾瀬戸倉に行き、そこから乗り合いタクシーで鳩待峠まで入りました。高速バスはとても楽ちんで快適でした。大型バスに7人しか乗客が居なかったせいもありますが、ゆったり座って、爆睡していました。
ほとんどの人が山の鼻経由で尾瀬ヶ原に入るのですが、今回はあやめ平を経由し富士見峠まで登り、そこから竜宮へと下るルートを通りました。登り3時間半、下り2時間半、合計6時間をかけての、ゆっくりとしたハイキングでした。途中で水芭蕉に見とれたり、沢山の花の名前を調べたり、お弁当を食べたり、お菓子とお茶を味わったり、と山岳部の時とは全然違ったのんびりした山歩きでした。下り着いた尾瀬が原の沼尻にある竜宮小屋に泊りました。
さわやかな山の空気、カッコウやウグイスの鳴き声、風がさわさわと渡る音、心が現れるようでした。そして目の前には尾瀬が原が静かにひろがっていて、池塘の水面には刻々と表情を変える空、雲が映っていました。いつまで見ていても飽きません。9時の消灯まで、お風呂に入り、美味しく夕食をいただき、キンキンに冷えたビールで乾杯しました。本当に夢のような別世界でした。
何回目かの尾瀬ですが、今回が一番心に染みました。以前は三条の滝まで行き、さらには尾瀬沼を1周して沼山峠まであるいたのですが、今回のように花や雲や小さな生き物を味わう旅ではなかったようです。・・・しみじみと、命が続いていて、歩いて尾瀬にたどり着けて、この光景を味わえる幸せを噛みしめました。夫も同じ気持ちだったと思います。木道のベンチに腰掛けて至仏の残雪を見ながら、本当に元気になったなぁ。あなたは頑張り屋だ。なんて言ってくれました。
帰りは、尾瀬を突っ切って、山ノ鼻から鳩待峠へとのんびり歩きました。
まずは山ノ鼻ビジターセンターでソフトクリーム、鳩待峠では生ビールで乾杯して、戸倉のお蕎麦屋さんで山菜の天ぷらと10割蕎麦のお昼をいただいて、美味しい、最高なんて連発していました。登山の後のアイスクリームと生ビールは、何より美味しい御馳走です。 そしてまた高速バスで爆睡しながら新宿に帰ってきました。高速バスは快適でした。今度の上高地もバスで行こう、と話がまとまりました。
水芭蕉。少し遅かったけれど、見ることが出来ました。
池塘にはアカハライモリとかアオイトトンボが沢山でした。