今日からお盆。
午前中は、生花やお菓子などを買いに行き、お墓まいりをしました。
我が家のお寺では、午後4時から本堂で法要を行います。その後、家へ帰り迎え火。午後6時ごろ迎え火を焚いておもてへ出ると、ご近所でもなさっていらっしゃいました。
ところで、お盆っていつなの、という問題があります。
お盆休みというと、8月15日前後を思い浮かべると思います。実は、お盆はいくつかあるのです。7月15日中心、8月15日中心そして旧暦の7月15日(今年の場合、新暦の8月10日にあたります。)中心の3つです。
以下、別のお寺のご住職様から、以前に伺った話です。
新暦が導入される前、明治5年まで(当然、旧暦がすべてでした。)は、どこでもすべて旧暦の7月15日を中心としてお盆行事が行われていました。年によってちがいますが、新暦の8月後半から9月前半にあたることが多いようです。
ところが、新暦に替ると、地域によって違いが出てきます。日付を引き継ぎ、7月15日を採用されたところ(うちはこれにあたります。)もあります。
ところで、明治初めの国情を考えると、そのころは今とは比べようもなく農業立国でした。ただ、7月15日ごろというと、農繁期にあたっていたため、1か月遅らせて8月15日となさったところが多いといいます。
さらに伝統にしたがって、旧暦の7月15日を守っていらっしゃるところもあるそうです。
やや、ややっこしいこととなりました。
なお、我が家のお寺では7月と8月の両方で法要を行っており、言ってみれば各自の選択ができるような状況です。地域の性格を考えるとわかるような気がします。